もの言う牧師のエッセー 再投稿
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第318話「 カラーギャング 」
アメリカのストリートギャングを模倣し、メンバーは全員お揃いの“チームカラー”の服を着用することで知られる不良少年グループのカラーギャング。福岡市のカラーギャング「護国一家」も上下赤色の服がトレードマークで、同市長浜公園にたむろし毎週土曜の夜遅くから未明にかけて騒ぐ不良少年たちだった。が、昨年11月19日、メンバーや元メンバー13人がグループの解散を宣言し、地域貢献活動として中央区舞鶴地区の落書きを消した。
第318話「 カラーギャング 」
アメリカのストリートギャングを模倣し、メンバーは全員お揃いの“チームカラー”の服を着用することで知られる不良少年グループのカラーギャング。福岡市のカラーギャング「護国一家」も上下赤色の服がトレードマークで、同市長浜公園にたむろし毎週土曜の夜遅くから未明にかけて騒ぐ不良少年たちだった。が、昨年11月19日、メンバーや元メンバー13人がグループの解散を宣言し、地域貢献活動として中央区舞鶴地区の落書きを消した。
彼らは1997年ころ結成され、最後の“総隊長”は17代目。最近はメンバーが減り、集会も開いておらず、以前いた黒や緑のライバルグループはなくなりケンカ相手もいなくなったそうで、14代目総隊長だった会社員 は「時代です。もうはやらんでしょ。ちゃんと社会に役に立つことをしていきたい」。元メンバーの会社員も「部活みたいで楽しかった。今思えば周りに迷惑をかけたなと思います」と積極的に落書きを消したという。舞鶴公民館の進藤二郎館長は「これを区切りとして再出発し、地域に貢献する若者になって欲しい」。これは大事なことを教えてくれる。
かつてバカをしたことや未熟だったことはよくあることだし、その情熱を時間の経過とともに失うことも珍しくない。しかし、かつての愚かさと向き合い、それを認め、善い業へと転換する人は非常に少ない。聖書には、ザアカイという名の悪党が登場する。ゆすりたかりは日常茶飯事で、今で言う経済ヤクザの親分であったが、なぜかイエスは彼の家に泊まった。とその時ザアカイは驚くべき決心をする。
「主よ。ご覧ください。私の財産の半分を貧しい人たちに施します。
また、だれからでも、私がだまし取った物は、四倍にして返します。」
ルカの福音書19章8節。
ルカの福音書19章8節。
当時のイスラエルの法律では、詐欺などへの弁済には被害額に5分の1を足すのが決まりだったにもかかわらずである。これが本当の回心がもたらすパワーなのだ。イエスを信じる人や反省をする人は多いし、それは一人でも出来る。しかし更正し善を成すには助けが必要だ。それはイエスと出会い、彼の力で初めて出来る。そして、その決意をくじけることなく継続することも。 2018-1-13