もの言う牧師のエッセー 再投稿
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第287話「 ストラディバリウス負けた 」
第287話「 ストラディバリウス負けた 」
高いものとなると5億円から10億円の値段がつくバイオリンの名器「ストラディバリウス」と、現代のバイオリンの演奏を聴衆に聞かせると、聴衆は現代のバイオリンの方を好むとする実験結果を、仏パリ大などの研究チームがまとめた。
実験は、パリ郊外と米ニューヨークのコンサートホールで、音楽の批評家や作曲家などを含む聴衆計137人の前で行った。ストラディバリウス3丁と現代のバイオリン3丁を、演奏者にはどちらのバイオリンかわからないようにしてソロで弾いてもらい、どちらの音色がよく響くかなどを聴衆が評価したという。
ストラディバリウスの音色を巡る議論はこれまで色々あり、同様の実験は他にもあったようが、このチームは5年前にも、ストラディバリウスと現代の楽器を弾いた演奏家による音の評価に大きな差がなかったとする研究結果を発表しており、慎重に実験を重ねてきたことに疑いはない。今回の研究で「バイオリンの作製技術が上がったのか、あるいは一般に信じられているほどの音色の違いがなかったのかもしれない」とコメントしているが、全く当たり前の話だ。
ストラディバリウスが名器であることが当然であるいっぽう、ストラディバリの死後300年近くたった21世紀の現在、それと互角以上の弦楽器を生み出せないというのには無理がある。今から約3000年前、王であり勇士でありながら自ら弦楽器を考案し巧みに演奏したダビデは、
「あなたは私の日を手幅ほどにされました。
私の一生は、あなたの前では、ないのも同然です。まことに、
人はみな、盛んなときでも、全く虚しいものです。」
詩篇39篇5節、
私の一生は、あなたの前では、ないのも同然です。まことに、
人はみな、盛んなときでも、全く虚しいものです。」
詩篇39篇5節、
と神に向かって歌っている。最近、長寿番組の打ち切りやプロダクションの内紛、人気タレントの引退や解散、一流企業の凋落が後を絶たない。いま一度、永遠の神であるキリストと、彼がもたらす永遠の救いと賛美に目を向けるべきではなかろうか。 2017-6-12