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もの言う牧師のエッセー 再投稿 

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第282話「 暗殺異聞 」
 
  2月13日に北朝鮮最高指導者、金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアの空港でVXガスにより白昼堂々暗殺された時、2006年11月にロンドンの鮨屋で放射性物質ボロニウムを盛られ暗殺されたロシアに対する反体制活動家リトビネンコ氏殺害事件を思い出した。「だから北朝鮮はケシカラン」「やはり旧共産圏は」などという声が聞こえてきそうだが、何のこれしき、桁違いに人々を暗殺しまくっている国が他にある。
  
ずばりオバマ前政権下のアメリカだ。英国のNPO「調査報道ジャーナリスト協会」のまとめでは、ブッシュ政権の8年間でパキスタンにおけるドローン(無人機)攻撃は51回、民間人を含む死亡者は約410人であったが、オバマ政権では373回、2089人と激増した(200人は子供)。これにイエメンやソマリアを追加すればさらに増える。しかも呆れたことに、米国ニュースサイト「インターセプト」のレポートによれば、本来の標的よりはるかに多い数の民間人が含まれていることも明らかになった。暗殺とは「 ひそかに要人をねらって殺すこと」であるが、アメリカのやり方に比べれば、金正男氏だけを暗殺した北朝鮮が小さく見える。
 
実は聖書には暗殺が多く登場する。その最たるものが、誉れあるダビデ軍団の名将軍ヨアブによるものだ。善王ダビデを担ぎ、イスラエル王国を確立した“神の軍団”のトップである彼が、あろうことか宿敵を2人も暗殺、しかもそのうち一人は彼の親戚筋にあたるから金正男氏のケースに似ている。
 
「彼は村はずれの待ち伏せ場にすわり、隠れた所で、
 罪のない人を殺す。彼の目は不幸な人をねらっている。」
              詩篇10篇9節、
 
とダビデは嘆いているが、結局ヨアブはその生涯の終わりにボロを出し、ダビデの後継者であるソロモン王によって処刑されてしまう。言うまでもなく人を暗殺する動機は自己保存である。神を信じようが信じまいが罪ある我々は他者を恐れ、嫉妬し、すぐに牙をむく。だが覚えよう。わざわざ人を殺さなくても、キリストを信じる者にはイエスが全てを守ってくださることを。そして、隠れた所で行なったあらゆる悪事や憎悪は全て、ジャッジであるキリストによって終わりの日に処分されてしまうことも。                 2017-4-25  

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