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もの言う牧師のエッセー 傑作選

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もの言う牧師のエッセー 傑作選
もの言う牧師のエッセー 傑作選
第240話「 ふるさとへの寄付 」
 
  米国の福祉団体「ドナーズチューズ」(DonorsChoose/寄付者が選択)は、個々人が支援したい学校を選んで直接寄付が出来るサイトを運営している。不特定多数の人がインターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行う“クラウドファンディング”の元祖だ。


「子供たちにナマの大学を見せてあげたい。」「風力発電の実験器具がほしい。」「17歳でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの自伝 “わたしはマララ” をクラス全員分、35冊買いたい」などといった夢のあるリクエストもあれば、「教科書が足らない」「椅子が壊れている」など切実なものまで、非常に厳しい公立学校の財政状況ではあるが、貧困の中で生きる子供たちに学ぶ喜びを与えたいと、全米の先生たちから願いが届く。


このサイトでこの春、大事件が起きた。ツイッター創業者の一人、ビズ・ストーン氏と妻のリビアさんが中心となり、起業家やアスリート、俳優など50人を超える有志が合わせて計1400万ドル(約16億円)を寄付したのだ。夫妻はそれぞれのふるさとの学校から出た要望全部に応えた。賛同した人たちも、ふるさとの学校を支援先に選び、中には「最も貧しい50の郡の学校へ」という匿名の寄付も。全米に子供支援の寄付の輪を広げよう、という有志たちの大作戦だ。


いっぽう日本では、ふるさとなど選んだ自治体に寄付をすると税金が控除される「ふるさと納税」が人気だが、和牛、さくらんぼ、ウナギのかば焼きなど豪華なお礼が魅力を高め、自治体間の寄付争奪戦は激しさを増すばかりなので、めぼしいお返し品がない自治体はキツイ。
お返しを貰うために寄付するのか?  イエスは言う。


「昼食や夕食の会を催すときには、友人も、兄弟も、親類も、近所の金持ちも呼んではならない。その人たちも、あなたを招いてお返しをするかも知れないからである。宴会を催すときには、むしろ、貧しい人、体の不自由な人、足の不自由な人、目の見えない人を招きなさい。そうすれば、その人たちはお返しができないから、あなたは幸いだ。正しい者たちが復活するとき、あなたは報われる。」            
ルカの福音書14章12-14節:共同訳。


実のところ、神を信じない者が寄付をするのは非常に難しい。なぜなら“死んだら終わり”なので存命中は財産の保全に汲々とするからである。しかし、キリストを信じる者は、「正しい者(キリストを信じる者)は、復活して報いを受ける」という死んだ後に起こる事実を信じているので、他者に優しくなれるのである。さらに言えば、寄付はお返しを度外視して自らを人類に捧げたキリストを表す。神がキリストを無償で下さったことを心から信じる者こそが、今度は人に与える者となれるのである。                         2016-6-24

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