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もの言う牧師のエッセー 傑作選

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もの言う牧師のエッセー 傑作選
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第215話「 トルドー新内閣 」 
 
  カナダでジャティン・トルドー首相率いる新内閣が発足、ひな壇でポーズをとる新閣僚の集合写真を見て驚いた。何と閣僚30人の半分を占める15人の女性大臣。さらには先住民や移民、車椅子の人、ターバン姿のシーク教徒の男性たち。


民主機構大臣は、閣僚中最年少でアフガニスタン生まれの30歳女性マリアム・モンセフさん。父親は彼女が幼少の頃、イラン国境の戦闘で命を落としたとみられ、母親と妹たちと一緒にイラン、アフガンを転々とし、難民として11歳の時にカナダに到着。「民主主義の国で暮らせるというのは恵みなのです」と語る彼女の言葉には重みがある。インフラ・地域社会大臣のアマルジート・ソーヒさんはインド出身。20代の頃、“シーク教徒だから“というだけでテロリストに間違われ、裁判もなしに2年間刑務所に入れられ拷問を受けたこともあるという。


さて、外務担当の「外交・貿易・国際開発省」は「グローバル連携省」に改名。内外の区別より  世界の一員であることをアピール。さっそくシリア難民2万5000人の受け入れを表明、トルドー首相自ら空港で難民を出迎えるおまけまでついた。内閣ポストは他にも、スポーツ・障害者大臣、女性の地位大臣、家庭・子供・社会開発大臣、移民・難民・市民権大臣、先住民・北方大臣と多彩だ。


聖書にはある際立った特色がある。それは、多くの女性が活躍したことだ。特に新約聖書ではそれが顕著で、キリスト自身も大勢の女性を弟子としたことがルカ福音書8章などで散見できるが、これは男性中心の古代へブルの時代には考えられないことであった。さらには


「ケンクレヤにある教会の執事で、私たちの姉妹であるフィベを、あなたがたに推薦します。」
ローマ人への手紙16章1節、


とあるように、「どうやったら救われるのか?」という福音の根幹を説明した聖書中で最も重要な同書において、この書簡をギリシャ南部のコリントからローマへを届けた人物が女性であることが記されている。現代の郵便制度の如きものはなく、夜盗や追いはぎの類が跋扈していた時代にである。しかも彼女は人類史上で教会に最も勢いのあった“初代教会時代”に役員をしていた。
まだある。 


実は同書16章には、彼女を筆頭に、執筆者であるパウロがお世話になった人々が総登場する。様々な人種、階級、年齢、背景を持つ人々である。そこに共通するのはいずれもパウロと共に仕事をし、苦労した人々であった。教会とは、決して“キリスト教”を信じる者だけのものではない。


それは、我らの罪のために十字架にかかったキリストによる救いを恵みと信じ、彼に従い、苦労しつつも前進を続けて行く者たちの場所である。キリスト自ら陣頭に立ち、どんな背景の人であっても無差別に出迎え、活躍の場を下さる。                 2016-1-15

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