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もの言う牧師のエッセー 第210話 再投稿  

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もの言う牧師のエッセー 第210話 再投稿      
ノーベル賞小話「 経済学賞 」

  ノーベル経済学賞は、ノーベルの意向とは関係なく、彼の死の70年後にスウェーデン中央銀行が創立300年記念で設立されたものとなっている。つまり 物理学、化学、生理学・医学、文学、平和、からなる5部門に付け足したようで影が薄い。「遺言にはなく、ノーベルはビジネスや経済に疑問を持っていた。 経済学賞はやめてほしい」などとノーベルの子孫か訴えたりしたこともあった。おまけに日本ではこれまでに同賞の受賞者がいないから日本人には余計にピンと来ない。


しかし今年の受賞対象となった、米プリンストン大のアンガス・ディートン教授の「消費、貧困、福祉に関する分析」 は注目に値する。経済政策がうまく働き、福祉を充実させ貧困を減らすには、人々の消費行動を理解しなければならない、というのが持論で、この発想から増税などの政策がどんな効果をもたらすかを予測したり、途上国の生活水準を健康面から測る手法を編み出したりした。


いっぽうで彼は、全米45万人へ の調査をもとに、「日々の幸福感」「人生への満足度」と年収との関係を分析したそうだが、それによると、「幸せを感じる年収は7万5000ドル(約900万円)」 だそうな。幸福感と満足度は収入が増えるのに比例して大きくなっていくが、年収7万5000ドルあたりで幸福感は頭打ちになってしまい、それ以上は 高まらないという。日々の喜びや充実感は、お金だけでは測れないということか。


さて、ディートン教授の理論を聞いて、米シアトルのクレジットカード支払い処理会社「グラビティ・ペイ メンツ」のダン・プライス社長は驚くべき行動に出た。この春、平均年収5万ドル弱の社員120人に向かって、「みんなの給料を7万ドル以上にする」と宣言し、と同時に、年100万ドル近い自らの報酬を7万ドルに下げた!「素晴らしい経営者」と称賛される一方で、「不公平を招かないか」という疑問も。しかし会社には求職者が殺到し顧客数は急増している。 聖書には、 
 
「 わずかな物を持っていて主を恐れるのは、多くの財宝を持っていて恐慌があるのにまさる。野菜を食べて愛し合うのは、肥えた牛を食べて憎み合うのにまさる。」
箴言15章16-17節、


まさに至言である。しかし、頭で分かってはいても拝金主義は簡単にはなくならない。まず、創造主である神を信じ、彼を恐れ敬い、真の心の充実を得ない限りは。。。
2015-12-6 
 

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