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もの言う牧師のエッセー 傑作選

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もの言う牧師のエッセー 傑作選
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第174話「10年間毎日34キロ歩いて通勤した男 」

  「こんな人がいるんだ…!」と絶句してしまった。猛烈な寒波が続くアメリカ北東部からの信じられないニュースが全米を感動の渦に叩き込んだ。デトロイト市の工場従業員ジェームズ・ロバートソンさんは、10年前に車が壊れてしまい、それ以来、何と往復34キロの道を歩いて通勤し、しかも無遅刻無欠勤! 自給10ドル55セント、残業なしの安月給で午後2時から夜10時までのシフト、当然やって行くだけで精一杯、車を買う余裕はなかった。

そんな彼のことを知り衝撃を受けたウェイン州立大学の学生、イワン・リーディさんはネットで募金を開始したところ、当初5000ドルの目標を軽々と上回り30万ドル以上の寄付が集まった! それだけではない。ジェームズさんに感動した地元の自動車ディーラーが彼に新車をプレゼントしたのだった。このニュースはパート2まで放送され、和やかな雰囲気の中、車の “引渡し式” が映し出されたが、彼は「遅刻するから」と、そのまま車で職場に向かったという。

「行きより帰りがキツイね。」 10時に仕事が終わった後、さっそく11キロ以上歩いて午前1時頃最終バスに乗り込み、自宅から8キロほどの所に到着。そこから歩いて帰宅は朝の4時。少し寝てからまた同じことを繰り返す。ところで本稿執筆現在、デトロイトは寒波に見舞われ氷点下15℃だ。しかも同市は「全米一危険な都市」として知られ、中でも彼が歩いた “最後の8キロ” は最も危険とされるハイランドパークを通るため、実際に襲われたこともあった。

「私を弁護してください。主よ。私が誠実に歩み、
 よろめくことなく、主に信頼したことを。
 あなたの恵みが私の目の前にあり、
 私はあなたの真理のうちを歩み続けました。」                               詩篇26篇1,3節。 

これは今から3000年前に、詩人でもあるイスラエルの王ダビデが不当な批難にさらされた時の叫びである。実はヘブル語で「歩む」とは、「生きる」ことと同義と言ってよい。人生まさに山あり谷あり、苦難が毎日続き、長いトンネルの中を歩くこともある。それでも人が黙々と雨の日も風の日も自分の仕事をこなし生き続ける時、神は助けてくださる。                                                                             2015-3-5   

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