もの言う牧師のエッセー・・・第160話 再投稿
「 マー氏 」
米経済誌フォーブスによると、中国の電子商取引大手アリババは今年9月、米ニューヨーク証券取引所で史上最大規模となる250億ドル(約2兆9000億円)の新規 株式公開を達成。それにともない同国一の大富豪とされる創業者ジャック・マー氏の資産総額も195億ドル(約2兆2500億円)に増幅した。さぞ彼は笑いが止まらないと思いきや、何と「大変な苦痛を感じている」そうな。
彼は米TVインタビューで「今月はあまり 幸せではなかった。あまりにプレッシャーが大きかったからだと思う」と語り、さらに「株価が上がる。すると人々の期待も高まる。私は将来のことを考えすぎ、抱えている心配事も多すぎる。」
さらに「金持ちであることは良いことだが、中国一の富豪となると別だ。それがとても苦痛だ。なぜなら世界一の金持ちになれば、お金を求める人ばかりが群がってくる」とこぼす。彼は中国の国営メディアに対しても「中国一の富豪であることは無意味だ」と述べ、「私が最も幸せだった日々は、月に90元(約1700円)を稼いでいた頃だった」とも言い切っているが、なるほど聖書は言う。
「 財産が増えると、寄食者も増える。
持ち主にとって何の益になろう。彼はそれを目で見るだけだ。
神が富と財宝と誉れとを与え、
彼の望むもので何一つ欠けたもののない人がいる。
しかし、神は、この人がそれを楽しむことを許さず、
外国人がそれを楽しむようにされる。
これは空しいことで、それは悪い病だ。」
伝道者の書5章11節,6章2節。
「見よ。私が良いと見たこと、好ましいことは、
神がその人に許される命の日数の間、
日の下で骨折る全ての労苦のうちに、幸せを見つけて、
食べたり飲んだりすることだ。これが人の受ける分なのだ。」
同5章18節
と。 全くマー氏と同じではないか!
ぼやいているのは今から約3000年前に “黄金の宮殿” を建て、世界の頂点に立ったソロモンである。要するに創造主である神を信じ畏怖せよということだ。幸せになりたいのなら。
2014-11-28