記事検索

フリースペース

南加聖書教会ホームページ: http://wdx.socalbiblechurch.com/ 南加聖書教会フェイスブック: https://www.facebook.com/SoCalBibleChurch/

もの言う牧師のエッセー 第146話 再投稿  

スレッド
もの言う牧師のエッセー 第14...
もの言う牧師のエッセー 第146話 再投稿       
「 女性が輝く国 」
  
  非政府組織である「セーブ・ザ・チルドレン」が、「お母さんに優しい国ランキング2014」を発表。日本は世界178カ国中32位で、これは先進7か国中最下位、アジアにおいてはシンガポールの15位、韓国の30位より低かった。理由はズバリ “女性の議員が少なく、女性の声が繁栄されにくい” ことにあるそうな。

なるほど森雅子氏が安倍内閣で、内閣府特命少子化対策・男女共同参画担当相に就任し、秘書官を女性にしようとしたら役所に断られたことがあった。大臣秘書官になるのは入省15年目の官僚で、“女性の15年選手はいない“ というのがその理由だ。「じゃあ、飛び級させて」と言うと「7年も飛び級できない」とごねる。何とか粘ってやっと女性を秘書官にしたという。

出産などの問題を抱える女性がキャリアや政治で不利なのは明白だ。安倍首相の掲げる成長戦略でも ”女性が輝く社会” は最重要案件であったはずだが、その担当大臣にしてこの有様である。今さら言うまでもなく、70%の日本人女性は第一子を出産後、職場を去り大多数は戻って来ない。

日本企業において女性は経営幹部の1.6%に過ぎないことも知られている。科学界でも、日本の科学者全体に占める女性の割合は15%に満たず、英国の4割、米国とイタリアの3割、独仏の2割5分に到底及ばない。さらに指導的立場にある教授クラスになるとたった8%にまで落ち込むという。一体どこが女性の輝く国なのだろうか。
しかし、実は聖書には驚くべき事実が書かれている。

「彼はその第一の娘をエミマ、第二の娘をケツィア、第三の娘をケレン・ハプクと名づけた。ヨブの娘たちほど美しい女はこの国のどこにもいなかった。彼らの父は、彼女たちにも、その兄弟たちの間に相続地を与えた。」   ヨブ記42章13節。

この箇所は、世界最古の書物である聖書の中でも最も古く、モーセ以前の族長時代に書かれた知恵文学として知られる。正義の人ヨブがある時、財産と家族全てを失い重病に伏せり、それを見舞った4人の男たちとヨブが、世の不条理や苦難、死と病などについて、延々と繰り広げるダイアローグ(対話)を中心に話は進む。と言えば聞こえは良いが、“オッサン”たちのクドクドと続けるボヤキに見えなくはない。

そして最後に一番若い男が登場し、ヨブを含む年長者たちを叱りつけたかと思うと、今度は神様が登場。ヨブは癒され一件落着と思いきや、最終場面になって何と3人の娘たちが実名で登場し、しかも通常は男にしか与えられない “相続地” を与えられたのだ。これは彼女らが単なる美女ではなく事業家だったことを示す。

日本の戦国時代でさえ才覚ある女性たちの選択の自由は限られていたのだが、ましてや4000年前の古代ヘブルの世界では考えられないこと。まさにこれが「神の国」の真骨頂である。最後になってオッサンどものボヤキは吹っ飛び、女性が男どもと平等に祝福に与ったのである。神を信じた者の集う国こそ、女性が輝けるのである。そう言えば日本ではキリストを神と信じる人は少ない。女性を取り巻く環境は、それと無関係ではあるまい。                                2014-8-1

ワオ!と言っているユーザー

  • ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
    ログイン
  • まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
    新規ユーザー登録へ