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もの言う牧師のエッセー 第135話 再投稿      

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もの言う牧師のエッセー 第135話 再投稿      
「 ロシア南進す 」  

   銀光りする翼に冴えるレッドスター。今やロシアの勢力下にあるクリミヤ半島上空を悠々 と飛行する数十機のロシア軍戦略爆撃機。「ロシアが軍事的選択肢を取るとは思ってもみなかった。」 3月に開かれたEU外相会議は重い空気に包まれた。「新冷戦」である。4月には米国がNATO(北大西洋条約機構)の集団防衛強化の一環としてポーランドへ地上部隊を派遣する計画も明らかにされ、ゆくゆくはバルト諸国への派遣も視野に入れる。ヘーゲル米国防長官は「ロシアの行動は神話 (冷戦終了の)を打ち砕き、新たな現実の到来を告げた」とNATO各国にはっぱをかけた。

思えば約5兆円という五輪史上最高額の開催費をかけ、ロンドン五輪の倍以上である7万の兵力を投入しテロを封じ込め、“プーチンの五輪“ が閉幕した翌日の2月24日、IOC(国際オリンピック委員会)バッハ会長とシャンパングラスで祝杯を挙げる誇らしげなプーチン氏の顔が世界中を駆け巡った。「冬季五輪で最高の大会を実施した!」とロシア各紙は報じ、金13個、合計メダル数33個という旧ソ連時代を通しても過去最高だったメダル獲得数に「我々のオリンピック勝利」とロシア国民は酔いしれた。クリミヤ政変はその様な時に起こったのである。親ロシア派のヤヌコビッチ前大統領を追い出し欧米が気勢を上げたのも束の間、ロシア軍は南進しクリミヤをあっさり併合してしまった。 これを見て

「人の子よ。メシェクとトバルの大首長であるマゴグの地のゴグに顔を向け、彼に預言して、言え。神である主はこう仰せられる。メシェクとトバルの大首長であるゴグよ。今、わたしは、あなたに立ち向かう。あなたは、北の果てのあなたの国から、多くの国々の民を率いて来る。彼らはみな馬に乗る者で、大集団、大軍勢だ。あなたは、わたしの民イスラエルを攻めに上り、終わりの日に、あなたは地を覆う雲のようになる。」
              エゼキエル38章2-3,15-16節 

と、今から約2600年前に書かれた聖書預言を世界中のクリスチャンが思い出したに違いない。 実は新米国標準訳聖書などでは「the prince of Rosh」と書かれており、へブル語で“首長”を意味する「ローシュ」と「北の果ての大軍団」などから、本章がロシアを指すのではないかと以前から囁かれてきた箇所である。「終わりの日」とは“世の終わりの時代”を指し、従って一定の期間を意味する。

さらに今回の事案は、今から78年前のナチス・ドイツが、かつてのドイツ領ラインラントに「ドイツ人保護」を名目に進軍し制圧した時と酷似している。あの時も欧米は「まさかヒトラーが軍隊を動かすとは思っていなかった」。聖書にはロシアの滅亡も記されているが、ナチスも同様に滅亡した。しかしその滅亡までに多くの人々が殺された。終わりの日のロシアを巡る世界もまた同様である。聖書は決してフィクションではない。未来までも続く進行形の歴史の営みが記されており、それは正に神の業の歴史「His Story=History」である。だが恐れることはない。世界が滅亡に向かう実にその時、「救世主キリスト」は帰還し、地上に平和をもたらす。彼を信じ、「終わりの時代」に備えよう。
2014-5-14 

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