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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA  

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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA   
第53話  ロン追悼 ③「 その時が来た 」  

  「ミッキーさん。。。 助けて。。。 今すぐ来て。。。」
金曜の午後5時過ぎに携帯が鳴った。「ついにこの時が来た」と悟った。道子さんがついに電話をくれた。か細い声で泣いている。それが意味するのは。。。愛する者の最後の時ということだ。

実はこの時、私はたまたま“牧師会“があり自宅からLAまで100キロ往復して帰宅したばかりでクタクタだった。「何でや!!」 私は怒りと悲しみで神に叫んだ 。この1年以上、一度も彼女らに呼ばれることなく最後の時を迎え、このタイミングで「今すぐ来い」などとは! 今さら私に何が出来るというのか?まさか彼女は私がロンに手を置いて癒されるなどと思っているのだろうか。思わずマスタングを運転するアクセルを強く踏む。エンジンが唸りをあげて突っ走る。悶々としながらも ほどなく彼女の自宅に到着した。

そして驚いた。4・5人ばかりの白人男性が家の前で飲食してる。彼らの子供だろうか、駆け回っている子供もいる。そう言えばここ数週間、ロンの友人や親族が入れ代わり立ち代わり付き添っていることは聞いていたが、何ともけだるい雰囲気。とても祈れる様な雰囲気ではない。なるほど、ここはLA圏内、アメリカ屈指のリベラルで、神を信じる人が少ない所。つまり彼らは「どうやって死に向き合うのか分からない」のだ。私は完全にブチ切れた。「これから人が一人死のうとしてるというのに何やこれは!」そして、ヨハネ11章「ラザロの復活」の際に、大勢の取り乱す群集の前で主が憤りを覚えられたことを想起し、憤りを感じつつ家の中に入り、部屋の中で横たわるロンと寄り添う道子さんを見つけた時、神の霊が激しく降った!

「おい!!」とっさに私は大声で叫んでいた。「俺は牧師のミッキーだ!アンタらの中でクリスチャンはいるか!? いたら今から俺が祈るから一緒に祈ろう。祈りはお経や呟きとは違う!俺たちを造ってくれた神様とのコミュニケーションなんや!分かってんのか!?もし俺と祈る気があるならついて来い!!」すると、4人の青白い顔をした白人男女が弱々しく手を上げたのに続き、今までバラバラだった20人ほどの人々がゾロゾロとロンの部屋へ集結し、今までヘラヘラ薄笑いを浮かべていた者たちも泣き出したではないか!

私は、今やガリガリでミイラのように土色になった虫の息のロンの手を堅く握り「ロン!俺や!ミッキーや!分かるか!鮨屋で会うたやろ? 今日は板前ちゃうで。牧師として来た!!」と呼びかけた。もちろん返事はないが、続けて大声で祈り始めた。もう必死だった。怒り、悲しみ、無力感が押し寄せる中、殆ど“破れかぶれ”だった。ついにその時が来た。だが、もはや恐れは全くなかった。

「強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。
 おののいてはならない。
 あなたの神、主が、あなたの行く所どこにでも、
 あなたとともにあるからである。」 ヨシュア記1章9節
                                    
10-12-2021 つづく。。。

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