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  • もの言う牧師のエッセー 傑作選

もの言う牧師のエッセー 傑作選

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もの言う牧師のエッセー 傑作選
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第97話「 ハーレー・ダビッドソン 」
       
  それにしても月日がたつのは早い。あれほど派手に100周年記念で大騒ぎした2003年からあっという間に10年がたち、今年もまたレイバーデーの三連休を皮切りに創立110周年記念イヴェントをスタートさせるハーレーダビッドソンである。

ハーレー(以下H.D)はその名が示す通り、1903年に北東部はウィスコンシン州の片田舎で当時僅か23歳のウィリアム・ハーレーと、一つ年下のアーサー・ダビッドソンが設立したが、ほどなくしてアーサーの少し年上の兄であり、カンザス鉄道で見習工をしていたウォルターが合流、彼らはその鉄道会社の鋳造所や機械を使ってプロトタイプを作り上げた。そして大工であるダビッドソン兄弟の父ウィリアム・C・ダビッドソンが自宅の裏に小屋を建て中古の旋盤やボール盤を設置し、アーサーが2台目のマシン作り、これが正式にH.D第一号となる。H.Dの法人登録は1907年だが、この後にダビッドソン兄弟の長男であり、当時すでに37歳でシカゴ・ミルウォーキー&セントポール鉄道の修理工場で工具室主任をしていた“大人”のウィリアム・A・ダビッドソンが加わり、ここにアメリカンヒストリーとして名高い、“小屋の前に立つ4人の男“が揃う。

しかし、見ての通りダビッドソンだらけにもかかわらず、なぜかハーレーの名が先に来る。 それは呼びやすさに加え、ハーレーが心臓部であるエンジンを最初に開発したからである。 とは言うものの、彼はその後しばらくしてオートバイに興味を示さなくなり、もっぱら釣りをして過ごした。さらに21世紀の現在に至るもハーレー家の人間はH.Dの経営には一人もいない。いっぽうでウィリアムの孫ウィリー・G・ダビッドソンは経営陣の一人だし、その娘カレンも有名人であるが、彼らは ダビッドソンではなく”ハーレー” を先に置く。それを見る時、単に“4人の仲良し創業者”というばかりでなく、H.Dがその長い歴史を通じてアメリカの企業標準を上回る労使関係を保ってきた訳が分かる。ズバリ「愛」だ。 キリストは言う。

「私があなた方を愛した様に、あなた方も互いに愛し合うこと、
 これが私の戒めです。」  ヨハネの福音書15章12節 

とある。愛とはひとことで言えば、まず相手のことを考える「自己犠牲」である。実はそれを徹頭徹尾実践したのがキリストであった。聖書では、その様な者がトップに立つことも示しているが、かつて典型的クリスチャン労働者であった彼らの会社が現在に至るも隆盛を誇っているのは、正にその証拠といっても過言ではあるまい。キリストの愛は最強であり、永遠に不変のものなのだから。         2013-9-5  

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