牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA
第49話 「 鮨屋にて、イチャモン瞬殺 」
今から数年前、全米最大規模の売り上げと面積を誇る地元OCの巨大モール「スペクトラム」内にある鮨屋に勤めていた時のこと。一日の営業がほぼ終わり午後9時半頃に片付けをしていたら、白髪の鮨職人の爺さんがいきなりボクに向かってわめき出した。
カレ 「バカ野郎!! テメーッ!! 何が神さまだよ?!
そんなもんいるわけねえだろ!!
もしいるなら見せてみろってんだい!!」
ボク 「ああ、いま見せたるで!!
じゃぁ まずアンタの心を見せてみろ!!」
カレ 「何ぃ!! ここ!!。。ろ。。。?? 心?。。。ん~? え~と。。。」
ボク 「早く見せろ!!」
カレ 「いや。。。その。。。えーと。。ん~。。。」
ボク 「じゃ、ないんだ? 心。アンタ、心持ってないんだ?」
カレ 「いや、あるよ。。。」
ボク 「じゃ、はやく見せて。」
カレ 「。。。いや。。。その。。。心なんか見せれるわけねえだろ。。。」
ボク 「じゃ、アンタの過去未来を見せて! アンタの思い出を見せて!
アンタの怒りや愛を見せて!」
カレ 「。。。 」
ボク 「アンタ、さっき神は『見えないから いない』
とか言ってたな? これで分ったろ?
人間にとって最も大事なものはたいてい見えないんだよ!」
そうしてボクはまた片付けをしてる手を再び動かし始めた。すると爺さんは、「心。。。見えねえよなぁ。。。でも、あるよな。。。心。。。? アレレ? 心?。。。アレ?? じゃぁ。。。やっぱり神さまっているのかな。。。?」とポツリ。一件落着、晴れるや! 彼の救いを今も祈っている。
牧師をしてるとイチャモンをよくつけられるが、聖霊が激しく降るとイチャモン相手”瞬殺KO“も珍しくないので恐るるに足らず。それは、救い主イエスを心から信じ、彼を心に迎えた者には、神が聖霊を通して日々の信仰の歩みを守り導いてくださるという確信があるからだ。確かに神は霊なので “物理的” には見えないが、
「信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるもの。」 そして
「信仰によって、私たちは、この世界が神のことばで造られたことを悟り、
したがって、見えるものが目に見えるものからできたのではないことを悟る。」
へブル人への手紙11章1,3節
のである。言い換えれば、イエスを信じる信仰のない人は「神が見えない」。だから私は議論もイチャモンも脇に置き、今日も地道にまず福音を伝えるため働く。
3-27-2021