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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA   

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第46話 コロナ、ロックダウン、妻の事故 
⑲「 車をくれた男 後編 」  

    引き渡しの日になり長田さんがインフィニティG35に乗ってやって来た。見るとタイヤがイタリア製の真新しいピレリだ! 私のようなバイク乗りならだれでも知ってる走り屋用のタイヤ。「ひょっとして」と思い彼が持参したメンテナンス記録を見て驚いた。何とタイヤ以外にもブレーキローターやバッテリー、高性能フロントサスペンション、さらにはコイルなど点火系パーツ一切合切を交換するなどリビルドしてる!「あと10年走れるように2、3年かけて整備しました」と事もなげに言う彼。しかも内装のレザーシートがオイルでしっかり保湿されてて今もふかふかのカウチみたい。道理で17年前の車とはとても思えない。

「先生、あのクルマはディーラーでは7000ドルはしますよ。」とメンバーのアシュリー兄弟(7~10話参照)。彼は最近ディーラーで中古車を買ったので価格状況には詳しい。長田兄弟の言い値は当初$2500ドルだったがその倍以上の資金が修理に費やされている。それは自身があと10年走るための投資だった。彼は要らなくなったものをくれたのではなく、明らかに本人が必要としてるものをくれた。「本当にいいんですか? 私はあなたには何もお返し出来ませんよ。」と聞いたところ、「いえ。教会で用いてほしいのです。また、聖霊がそう仰ったのです。『牧師に譲れ』と。」

主に対する誠の信仰心を示す彼だが、聞けば元もとカトリックや聖公会を振り出しにバプテストやルーテルを渡り歩いた典型的超教派。私も元バプテストでルーテルにも16年在籍するなど超教派だが、驚いたのは彼が自身の通う教会以外にも海外宣教や地元のホームレスミッションなどに献金してきたことだ。これは私どもが目指す「超教会型教会」のコンセプトとも合致し、我が教会ボードメンバー第一号のドーソン兄弟も同じことをしている(6,10話参照)。本来の宣教とは “おらが教会“ だけを潤すものではなく全ての人に福音を知らせるべきものだから。

さらに驚いたのは、彼は私の大先輩である大谷文三師が牧会していたガーデナ・バレー・バプテスト教会で3年間かかる“弟子プログラム”を終了したばかり。しかもそのプログラム自体が私どもと同じ“ダラス神学系”であることが分かった。コロナで礼拝がなくなり次のミッションを模索しつつある中の出来事だけに彼も驚いていたが、これを機に我が教会で共に主にお仕えすることを決意。単なる礼拝出席ではなく、現在、共に学び、愛餐に与り、エッセーの英訳やギター伴奏、訪問、海外宣教献金などの奉仕をされている。言うまでもなく妻の事故がなければこの素晴らしい出会いはなかった。主は私どもに車をくださっただけでなく、自身を主に捧げ共に働く兄弟までも送ってくださった。出来過ぎだろと言いたくなるほどの神の導きに感謝!

「兄弟たち。私は、神の憐みのゆえに、あなたがたにお願いします。
 あなたがたの体を、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物として捧げなさい。
 それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。」     
                   ローマ人への手紙12章1節
12-24-2020

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