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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA   

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第43話 コロナ、ロックダウン、妻の事故 ⑯「 祈りの援軍 Part 3 」  

    妻の事故を巡っては、大阪にある私ども夫婦の出身教会からも多くのギフトをいただいた。しかし今回、「日本からの応援」に関してもう一つ大きな恵みに与った。何と日本のFB(フェイスブック)友から郵送で100ドルの献金が届いたのだ。出身教会以外で日本から献金をいただくのはこれが初めてで、同時に初めての日本のFB友からの献金となった。つまり”山が動いた“のだ。送り主は名古屋市在住の秀幸さんでFBでは5年前に繋がった。

控えめな人なのでどちらかと言うと頻繁にコメントし合う間柄ではない。しかし彼は、妻の事故の1カ月前にカリフォルニアがロックダウンになり私どもの収入が断たれた時、熱心に献金の銀行振り込みを打診してくださった。とは言うものの、彼はリーマンショックの際に職を移り現在は自動車部品のトラック配送ドライバーされてる倹しい人。様々な要因が重なり家族とも離ればなれになり今は独身だが、昨年に母上が、今年の夏に父上が召されるまで、ずっとご両親の介護までされていた。とてもではないが他人に献金をするどころではないはず。丁重にお断りした。

しかし1カ月後、妻が大事故に遭った直後、「先生、”お手紙”をさせていただきました。着いたらよろしく」とFBメールが来た。「お手紙?しまった!」と思った。私どもの状況を見るに堪えかねギフトを送ってくださったのだ。しかもこの時期のアメリカの郵便システムは破綻同然だった。コロナ禍で下手をすれば隣町に数週間かかることも珍しくない有様。紛失も多くあり、彼が生活を切り詰めて送ってくださった大事なギフトが届かないかも知れない。案の定、待てど暮らせど届かない。祈りつつ待つ日々。さすがに秀幸さんも焦り始めた。しかし3カ月ほどもたったある日ついに届いたのだった。

見ると新品の1ドル札が5枚もあるなど細かい紙幣が多くあり、宛名がたどたどしい字で書かれいる。思わず目頭が熱くなる。実は私どもが教会から給料を貰わず献金を他のミッションなどに捧げて来た理由がここにある。私たちが欲しいからではなく、イエスがご自身を私たちにお与えになったように「あなたがたにもそうして欲しい」からだ。これまで教会がカネで揉めるのを多く見て来た。学校を出たばかりの牧師が教会へ派遣されてすぐに給料を貰うシステムに組み込まれる弊害も見た。与えるべき者が”貰う側“になるからだ。しかし

「神は喜んで与える人を愛してくださる。」   第二コリント人への手紙9章7節      

とあるように、秀幸さんは喜んで私どもに手を差し伸べ、慣れない国際郵便を使ってまでギフト送ってくださった。そう言えばこのたびギフトをくださった全ての人たちは“貰った”私ども夫婦より喜んでいた。喜んで他者を助けることにより真の信仰者であることを示した。何と頼もしい援軍であろうか!   11-25-2020

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