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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA   

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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA   
第31話 コロナ、ロックダウン、妻の事故 
④「 その日が来た 」  

   ついに妻の大事故の日がやって来た。4月24日金曜の午後6時前、私はハーレーに乗ってLAの405Fwy(フリーウェー)を走っていたが急にエンストして路肩で止めた。40年前の古いバイクなので ここまではよくある話。すぐにAAA(トリプルエー)へ電話してレッカーを手配した。AAAは日本のJAFに相当し、年中無休24時間どこででも燃料補給やタイヤ交換をはじめ、レンタカーや保険の手配まで全て行う。特にバイクへのサービスは手厚く、安い年会費で 年4回まで1回当たり160kmまでなら通称”フラットベッド”と呼ばれる昇降式の平らな荷台のトラックでライダーと一緒に家まで輸送してくれるので実に頼もしい存在だ。

だがその日は様子が違った。街中なら15分ほどで来るはずのAAAが40分待っても来ない。しかもAAAに電話したら何と繋がらない。過去30年間AAAのメンバーだったがこんなことは初めてだ。「ひょっとしてコロナのせい?」 嫌な予感がした。 とその時 「バキッl!!」と大きな音がした。ハーレーの上に置いていたハーフヘルメットが強風で煽られ落下したところを猛スピードのフォードのピックアップトラックが踏み潰して走り去ったのだ。

実は普段の加州の金曜の夕方はどこも大渋滞で、片側5車線のFwyは車でびっしり覆われ動かないので「駐車場」と揶揄されるほどだが、この頃はロックダウンでFwyはガラガラ。それで狂ったように走る輩が続出、異様なムードが漂っていた。「やはり今日はおかしい。」こういう時は主の御手にあることを覚え ジタバタせず祈りつつ静かに待つ。相変わらずAAAは繋がらない。そこへ突然ショボい小さなAAAのピックアップトラックが止まり中から小柄な白人青年が降りて来た。「何だぁ?俺が要るのはフラットベッドだ!こんな小さなトラックでどうする気だ?!」 強風の中50分も待たされていた私は思わず彼を怒鳴りつけた。

青年の名はガブリエル。申し訳なさそうに彼の口から驚くべき事実が知らされた。「いや、そうじゃないんだ。俺はアンタが大丈夫か見に来たんだ。コロナのせいでこの街のレッカー屋の運転手の2/3が解雇されて業務が回らなくなり、おかげでアンタみたいに待たされる人が続出して。。。特にアンタはバイクだからFwy路上では危ないので。。。」 やはりそうか! AAAに繋がらないのもコロナ危機のせいだったのだ。今日バイクで走ったことを悔やんだが今さらどうしようもない。さらに傾いた夕日が血の色に見えた。「何と不吉な。」 サタンの手が押し迫っている気配を感じ、聖書の言葉

「人は自分の時を知らない。悪い網にかかった魚のように、
 罠にかかった鳥のように、人の子らもまた、
 災いの時が突然彼らを襲うと、それにかかってしまう。」 
              伝道者の書9章12節

を思い出した。今はただ神の前にへりくだり、彼を信頼して祈るのみ。しかし追い打ちをかけるようにガブリエルの口からさらに驚愕すべきことが告げられた!    つづく。。。 9-2020

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