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もの言う牧師のエッセー 傑作選 第80話

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もの言う牧師のエッセー 傑作選...
第80話 「 シェールガス革命 」

  100年、いや200年に一度あるかないかという一大産業革命が米国で進行中である。泥からなる堆積岩のシェール(頁岩)層から採取するシェールガスは、90年代に新しい天然資源ガスとして注目されたものの、その後、長きにわたって取り出すことが困難とされてきたが、2000年代に入り新技術によってそれが可能となり、生産量が飛躍的に増加した。元々アメリカは世界第3位の産油国であったが、近年その生産高はじりじりと下降の一途を辿りつつあった。が、2009年に再び増産に転じ、その勢いは増すばかりである。

すでに国際エネルギー機関(IEA)は「米国は、2017年までにサウジアラビアを抜いて世界一の産油国になる」と発表 。背景にシェ-ルガスの大増産があるのは言うまでもない。米国の広域にわたって広がるシェール層における推定埋蔵量は、少なくとも150~300年分。しかも1キロワットあたりのコストが、石油10円、風力20円、太陽光35円というのに対し、シェールガスはたったの6円 。おまけに CO2排出量は石油に対し15%も少ない。

実は米国よりシェ-ルガスを保有する国がある。中国だ。だが前述の新技術は「水圧破砕工法」と呼ばれ、大量の水を必要とするために慢性的水不足に悩む中国では使えない。しかも米国はすでにこの新技術自体を知財権で固め、独走態勢に入った。全くアメリカは恐るべき商品を手に入れたものである。そう言えば、つい数年前までは米政権は、ブッシュ、オバマ大統領共々に、「バイオエタノールだ」、やれ「ゴー・グリーンだ」などと叫んでいたが、最近ではさっぱり耳にしない。そして「米国発のシェールガス革命は世界を席巻し、米国は勝ったも同然だ」と豪語するオバマ大統領。 
しかし聖書は警告する。

「 気をつけなさい。私が、今日、あなたに命じる主の命令と、主の定めと、主の掟とを守らず、あなたの神、主を忘れることがないように。あなたが食べて満ち足り、立派な家を建てて住み、あなたの牛や羊の群れがふえ、金銀が増し、あなたの所有物がみな増し加わり、あなたの心が高ぶり、あなたの神、主を忘れる、そういうことがないように。」
                  申命記8章11-14節 と。

かつて米国は、ベトナムやイラク戦争介入に見るように、未曾有の景気に沸いた後必ずと言っていいほど失敗を経験して来た。今度こそ、この豊かな祝福を神に感謝し、私欲を捨て、人と神を愛する真の心の革命を起こしてほしい。    
2013-5-19

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