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もの言う牧師のエッセー 第70話   傑作選

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もの言う牧師のエッセー 第70話   傑作選
「 EVよ、お前もか 」

    電気自動車(EV)の急速充電方式をめぐり、日本と欧米の自動車メーカーの対立がいよいよ激しくなってきた。世界に先駆けて約3年前に実用化に成功し、すでに欧米各地に 1600基以上の設置実績を重ねてきた日本勢の「チャデモ方式」が、 国際標準化への影響力が強い米自動車技術者協会(SAE)が昨年11月、欧米メーカーが開発中で現段階では実現していない「コンボ方式」の採用を決定したことにより、あろうことか苦境に立たされた。
   
これに対し日本勢は国際標準化を働きかけながら、設置数を増やしてデファクトスタンダード(事実上の業界標準)化を目指すというが何とも頼りない。実は欧米勢の発言力の強さに比べ日本のそれは哀れなほど小さい。というのは電気技術関係の国際標準を決めるのはジュネーブに本部を置き現在130カ国以上が加盟する国際電気標準会議(IEC)であり、その本部はもちろん下部組織に至るまで欧米勢が牛耳る。しかもSAEはIECと長らく協力関係にある
のだ。

かつて90年代、第二世代携帯電話の通信方式を巡って日本標準のPDCと欧州標準のGSMが争ったことがあったが、結局のところ日本方式は日本以外では全く採用されず、いっぽうでGSMは現在も世界の82%、212カ国地域で利用されるに至り、日本の携帯電話は世界で取り残され、サムスンの台頭までも許してしまった。私には、何度もIECに日本が煮え湯を飲まされた、というよりも、日本人はそもそも良いものを作ろうと目先のことに汲々とするばかりで、“標準化”という、ともすれば企業や国家の盛衰を決する大局的なことに無頓着に見える。  聖書の中で神は、

「 全地よ。主を恐れよ! 世界に住む者よ。みな、主の前におののけ!」
                   詩篇33篇8節

と叫び、自分が全ての標準であることを世界に喚起しているが、日本にクリスチャンが少ないのは、彼らが標準に疎いからなのかも知れない。チョコチョコ充電器を設置するのもいいが、今こそ日本は真の標準であるキリストの力と知恵を得てしっかりと世界標準に目を向け、がっぷり 四つに組んで 欧米勢/IEC に勝ってほしい。      2013-3-1

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