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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA 第15話

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牧師、バイカー、鮨職人として。...
第15話「お前そこまでやるか?!」エミリオの看板 Part 5

 エミリオたちの看板が完成間近の頃、日本の母教会のメンバーらが研修旅行で来米し、カリフォルニアにも立ち寄ることになり、その際に当方の日曜礼拝に参加して”合同礼拝“をすることになった。出来れば看板をその日までに完成させようということにしていたが、困ったことが起こった。

合同礼拝の2日前の金曜日、ついに母教会の人たちが到着してバタバタしてる最中にエミリオから看板完成の電話があり、彼が言うには来週の月曜にビッグベア市の親戚を訪ねるので途中で立ち寄り届けてくれるとのことだが、礼拝は前日の日曜日にあるのでそれでは間に合わない。彼の住むベンチュラ市と私が住むOCとはザッと180キロ離れており、さらにビッグベア市へはOCから東に向かって140キロもあるので、彼が“ついでに“届けようとするのは当然なのだが、今回は時間的な問題ゆえそういう分けにはいかない。とは言え今さら私が彼の住むベンチュラ市まで往復360キロかけて取りに行く時間は全くない。合同礼拝での公式看板のお披露目は「あきらめるしかないのか。。。」

と、その時エミリオは驚くべきことを言った。「じゃあ明日(土曜日)に届ける。」
僕:「え?! じゃあ来週のビッグベアへの訪問は??」
彼:「もちろん行く。」
僕:「お前 正気か!?看板一個のために360キロも余計に走る気か!?」
彼:「大したことはない。お前どうしても看板要るんだろ?」
僕:「いや、そういう問題やないやろ! 今回お前らは無料で看板を作ってくれた。
   本来なら俺が引き取りに行くのが筋やろ?
   せやのに今度は360キロも余計に走って届けてくれる
   言うんか?!心配すな。今回はあきらめるから。
   月曜にビッグベアに行く途中に届けてくれたらええ。」
彼:「いや、やるて言うてるやろ!」 
   (注意:大阪弁ご容赦。こちらのほうが臨場感わくので)
僕:「何でお前そこまでやるんや! お前にそこまで無理させられへん。要らんて言うてるやろ!」
彼:「いや俺がそうしたいからやるんや!気にするな!」

とまあ、「いらん!」「やる!」と押し問答になった。とにかく彼も私も一度言い出したら言うことを聞かない。結局 私が折れ、彼は翌朝の土曜の午後に看板を届けてくれた。もちろん無料である。彼は仕事があるのでさっさと帰っちゃった。日曜まで仕事して、月曜に湖のあるビッグベア市まで行って休暇を取ると言う。ともあれ無事に合同礼拝に間に合った。あの日のことは一生忘れられない。教会設立当時、それまで付き合っていた多くの友を失ったが、同時にそれ以上の素晴らしい多くの友を神は与えてくださった。感謝!

「友はどんなときにも愛するものだ。
 兄弟は苦しみを分け合うために生まれる」  
         箴言17章17節       10-4-2019

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