第52話 「 戦う中国男児 」
2012年9月11日、日本政府は尖閣諸島の魚釣島、北小島、南小島を埼玉県在住の地権者から20億5千万円で購入、正式に国有化を完了した。これに対し中国の多くのメディアが、異例とも言える大々的な尖閣特番を編成、反日感情を醸成するいっぽう、中華人民共和国外交部報道官による暴力的デモ容認とも受け取れる発言も加わり、それまで比較的小規模だったデモは、週末土曜日を迎えた同月15日一気に拡大、中国の50都市 以上で反日デモが発生するに至った。
その後デモ隊の多数が暴徒化し、日本車や日本料理店、日本企業の工場が次々に破壊、略奪、放火に遭い、中でも湖南省長沙市の日系スーパー「平和堂」は売り場全域が破壊し尽くされ 被害総額10億円、山東省青島市の「イオン黄島店」も徹底的な略奪を受け被害総額25億円に上り、青島イオン社長の折口史明氏は「もうこれはデモじゃなくてテロだ」と憤った。
しかし、その様な“戦争状態“の中、陝西省西安市ではスゴイことが起こった。 何と1人の善意の中国人男性が、広げた段ボールに「前方で車の破壊行為が行われている。日本車はUターンを」と書き、それを持って路上に立ち続け、多くの市民を暴徒から救ったのだ。彼の行動はたちまちネット上を席巻、「暗黒の1日に一筋の光を灯してくれた」などと大絶賛された。これを見て、キリストの十字架での犠牲による人類の救いを思い出した。
「 私たちがまだ罪人であった時、
キリストが私たちのために死んでくださったことにより、
神は私たちに対するご自身の愛を明らかにしておられます。」
ローマ人への手紙5章8節
とあるように、愚かで暗闇に住む人間のために 神であるキリストが、先に体を投げ出して救ってくださったのだ。キリストを絶賛しよう! 2012-10-21