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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA 第11話

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牧師、バイカー、鮨職人として。...
第11話「初めて貰った献金」

シゲコさんへの訪問が始まった頃、私は小さな日本人教会で伝道師をしながらひたすら神学生として勉強に没頭していた。いっぽうで生活は苦しく勤めていた鮨屋が閉店し全くの無収入(第6話参照)。教会やミッションでの働きは全くのボランティアなので経費は全てこっち持ち。妻のバイト代と貯金を切り崩して何とかしのいでいた。そんなある日、トムさんが「いつもありがとう。これアンタに」と言って300ドルくれた。

それと前後して私の親友でメキシコ人のエミリオ君が「俺の姪でアリッサという名の15歳の女の子が乳がんの手術を受けることになった。今みんなで金を集めてるのだが教会で仕えるミッキーにもお願いできないだろうか」と尋ねてきた。「おお、それはいい。ここにちょうど300ドルある」と思いつつトムにさっそくそのことを伝えたところ、「君にやった金だ。どう使おうか君の勝手だ」と言いつつ目は笑っていない。やはり私に使って欲しかったのだ。「じゃあ150ドルでは?」と半分いただくことにしてトムをなだめ、残り半分の150ドルに教会メンバーらの寄付を加えた約180ドルをエミリオに送金した。恥ずかしいくらいの僅かな金だが彼はとても喜んでくれた。

いっぽうエミリオたちは驚くべき行動に出た。メキシコ人という大家族と友人同士の結束力を生かし、何とバーを借り切り「アリッサのために」というイベントを開催、酒とおつまみが飲み放題食い放題で一般客から寄付を集い数万ドルを集めた。もちろんバーのオーナーも友人である。イベントは大成功だった。アリッサは無事に手術を終え順調に回復、サンキュー(感謝)カードを送ってくれたがしばらくしてテキサスへと引っ越して行った。初めて貰った献金はその何百倍の恵みに与った。

「受けるよりも与える方が幸いである。」使徒の働き20章35節

しかし神の祝福はこんなことだけでは終わらなかった。これらのことをきっかけに、この一年後、とんでもないことが起こることを私は知る由もなかった。      つづく。。。

8-24-2019

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