もの言う牧師のエッセー 傑作選
第38話 ロンドン5輪小話 「 ブルーサンダー 」
屋根の上の地対空ミサイル、テムズ川に浮かぶヘリコプター空母。オリンピック前夜のロンドンはまさに厳戒態勢だ。第二次大戦以来と言われるその物々しい防衛体制を見て、1983年のハリウッド映画「ブルーサンダー」を思い出した。
映画のストーリーは、1984年のロス五輪に向けてのテロ対策と警備強化を名目に、カリフォルニア州当局が、陸軍と合同で秘密裏に攻撃ヘリコプター“ブルーサンダー“を開発しLAPD(ロサンゼルス市警察) に配備する、というものであった。
この武装ヘリの特徴は、防弾使用の機体を始め、赤外線暗視装置、室内の人物をカーテン越しに撮影可能なサーモグラフカメラ、飛行時のローター音を消す消音技術など色々あるが、一番の特徴は機首下部のガトリング砲の照準がパイロットの視線に連動して砲塔が追尾する”ディレクターサイト方式”となっていることである。つまり人の目線に合わせて砲が動くわけだが、驚くべきことにこれらの “未来技術” は今日では “SF” ではなく全て実現しており、前述のサイト方式も、同様の技術がゲーム機Xbox360などで見受けられる。
実に人間の持つ創造性や知恵は素晴らしく進歩するが、聖書は意外に“人間の知恵” に関しては冷静だ。
「人は暗黒の果てまでも行き、死の闇の奥底をも究めて鉱石を捜す。猛禽もその道を知らず、はげ鷹の目すら、それを見つけることはできない。(中略)だが人は、硬い岩にまで手を伸ばし、山を基から掘り返す。岩を切り裂いて進み、価値あるものを見落とすことはない。(中略)では、知恵はどこに見いだされるのか、分別はどこにあるのか。その道を知っているのは神。神こそ、その場所を知っておられる。」
ヨブ記28章:共同訳
とある。何のことはない。人間の知恵がすごいのは、知恵の根源である神が授けてくれたのだから当然だと言っているのだ。神 を恐れよう。
2012-7-19
屋根の上の地対空ミサイル、テムズ川に浮かぶヘリコプター空母。オリンピック前夜のロンドンはまさに厳戒態勢だ。第二次大戦以来と言われるその物々しい防衛体制を見て、1983年のハリウッド映画「ブルーサンダー」を思い出した。
映画のストーリーは、1984年のロス五輪に向けてのテロ対策と警備強化を名目に、カリフォルニア州当局が、陸軍と合同で秘密裏に攻撃ヘリコプター“ブルーサンダー“を開発しLAPD(ロサンゼルス市警察) に配備する、というものであった。
この武装ヘリの特徴は、防弾使用の機体を始め、赤外線暗視装置、室内の人物をカーテン越しに撮影可能なサーモグラフカメラ、飛行時のローター音を消す消音技術など色々あるが、一番の特徴は機首下部のガトリング砲の照準がパイロットの視線に連動して砲塔が追尾する”ディレクターサイト方式”となっていることである。つまり人の目線に合わせて砲が動くわけだが、驚くべきことにこれらの “未来技術” は今日では “SF” ではなく全て実現しており、前述のサイト方式も、同様の技術がゲーム機Xbox360などで見受けられる。
実に人間の持つ創造性や知恵は素晴らしく進歩するが、聖書は意外に“人間の知恵” に関しては冷静だ。
「人は暗黒の果てまでも行き、死の闇の奥底をも究めて鉱石を捜す。猛禽もその道を知らず、はげ鷹の目すら、それを見つけることはできない。(中略)だが人は、硬い岩にまで手を伸ばし、山を基から掘り返す。岩を切り裂いて進み、価値あるものを見落とすことはない。(中略)では、知恵はどこに見いだされるのか、分別はどこにあるのか。その道を知っているのは神。神こそ、その場所を知っておられる。」
ヨブ記28章:共同訳
とある。何のことはない。人間の知恵がすごいのは、知恵の根源である神が授けてくれたのだから当然だと言っているのだ。神 を恐れよう。
2012-7-19