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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA

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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA
第2話「鮨屋にて。デイブとトム、そして私」

   デイブはその後もちょくちょくやって来たので色々話をした。「ところでデイブは何の仕事してるの?」「カスタム(改造車)・リモ(リムジン)のペインター(塗装工)だよ。」「へえ、俺、カスタムバイク乗ってるけど、昔、俺のバイクをカスタムしたやつが凄腕のペインターで、トムって言うんだけど、『バイクは儲からんので、これからはリモをカスタムする』とか言ってたなぁ。」「何!? トムだって? トム・プリウィッツか?」「え?彼を知ってるの!?」「知ってるも何も昨年まで一緒に仕事してたんだよ。」「え~!ホンマに!? 俺あいつのこと長いこと探してたんだよ!」。 

トム・プリウィッツ。今から20年ほど前の一大モーターサイクルブームの頃、アメリカのカスタムバイクシーンでその名を知らぬ者はいなかった。ハーレーだけでなく、当時マイナーだった日本車の改造も行い、レースバイクも造ってしまう。その頃ディスカバリーチャンネルを賑わしたウェストコースト・チョッパーズやOCチョッパーのバイクの多くは彼の手によるものだった。あまりに出来栄えが素晴らしいので、カスタムではない日本のメーカーであるカワサキでさえ大量生産を依頼したほどだ。

当時、私は30代半ばで、有り余る体力と気力を使って鮨職人として稼ぎまくり、今の貧乏ぶりからは想像もつかないほど羽振りが良かったので、何百万円つぎ込んでトムに愛車を3度にわたってカスタムしてもらったのだった。しかし彼はある日突然バイク業界から足を洗い、いずこへと消え去った。家庭崩壊だと噂で聞いたが、まさかデイブと一緒に仕事していたとは。しかしトムはそこも引き払い行先は分からないそうだが、この鮨屋に導かれたこと、デイブに伝道できたことなど改めて神の不思議な導きを感じずにはいられなかった。

そして、デイブと交わしたトムの逸話は、私に“荒れていたあの頃”の記憶を鮮やかにフラッシュバックさせた。教会に属し、1/10献金もしっかり捧げていたが、いつもイライラしていた。板長の仕事は儲かり楽しく充実、板場で客と酒を飲んで毎晩ドンチャン騒ぎ。大型バイクは3台に増え、休暇を取って全米を走り回ったが、いつも満たされず不安で、感謝もなく、気に入らないことがあると相手が誰だろうが怒鳴り散らした。これはイエスでなく自分を中心にしたダメキリスト者の典型例だ。しかも呆れたことに、自分は結構“いい人間“だとさえ思っていた。毎週礼拝に行き、聖書を読み、献金もしていたのだから。

「どうか父が、その栄光の豊かさに従い、御霊により、力をもって、
 あなたがたの内なる人を強くしてくださいますように。」       
             エペソ人への手紙3章16節

とあるように、主の前にへりくだり、心を開き、己の力ではなく聖霊の力によって内側から造り変えられねば、キリスト者は弱いままであり、以前の古い自分のままなのだ。いま考えると本当にアホやったと思う。イエスさまはそんなアホを見捨てず、守り導き、ついには伝道者の道を備えてくださった。私でさえ出来るのだから誰でも出来る。イエスの力で。  4-3-2019

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