フリースペース
羊毛フェルトを中心に毛糸やレース、
ブレードなども組み合わせて
作品を作っています。
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猫太郎は東京。
私は里帰り出産準備のため京都の実家。
たまに、猫太郎に話しかけてみる。
猫太郎、元気かな?って。
電話をするみたいに。
そうするとお腹のあかちゃんが聞いているようで、
ポコポコと騒ぎはじめる。
猫太郎の話をしてあげると、
体全体で喜んでいるように暴れる。
胎動もあと少しだと思うと
忘れたくないなぁと思う。
この日に産まれそう、と思っている日が
もうすぐなので、ドキドキの毎日です。
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21歳の誕生日プレゼントに、何が欲しい?と聞かれて
本、と答えてもらったのが荒木陽子さんの「愛情生活」。
ゲンズブールとジェーンバーキンのポストカードと一緒に。
「愛情生活」は写真家のアラーキーの奥さん、陽子さんが書いたエッセイ。
この本には、ずいぶん影響を受けました。
ハッとするような言葉や感情が散りばめられていて、
哀しみや憂鬱の美しさに私はため息をつきながら陽子さんに憧れたし、
アラーキーと陽子さんの関係に羨望していました。
もう随分、この本を読んでいません。
大事すぎて。
あの時に感じたある一定の空気みたいなものを
失うのをこわがっているのかもしれません。
出産して東京に戻ったらもう一度、手にとってみようと思っています。
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最近は、夜は長時間眠れません。
お腹が張ったり、胎動で起きたり、お腹が重く
寝る体勢が少しつらかったりで、2時とか3時とかに起きてしまい、
それから明け方まで眠れなかったりします。
前の私だったら、そんな時間にうっかり起きて目が冴えたりしたら、
こわい話しを思い出し、ユウレイこわいよー。猫太郎起きてー。ひとりにしないでー。
とか言って猫太郎のふわふわの体に顔をうずめて
気持ちを落ち着かせているところですが、
今はまったく怖くありません。
なぜならユウレイより陣痛の方がこわいからです!
全然テレビなんか見ないのに、年末にテレビがついていて
なんとなく見ていたら急に出産の映像が流れた。
隣に座っていた母親は、今、まさに産まれたあかちゃんを見て
かわいい〜!と言ったけど
私は、あかちゃんの足が血まみれなのを見てひきました。
あ、あああ足が〜、ああ足が〜、ああ〜と。
それから一人でうなされていました。
弱すぎ?
私なら大丈夫と本当は知っているけれど、
表面上ではオロオロうろたえまくっていて
年末に陣痛と出産に心底怯えて暮らしていましたが、
少しずつ、自分の中で折り合いをつけていき
今では、少しの覚悟とイメージですべて喜びに変えようとしているところです。
だって、心で何を思っているかで
ユウレイもこわくなくなっちゃうんですもの。
バカバカしいけど、イメージや想いが現実を作っている
いい例だなぁと思います。
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あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
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手紙や葉書が好きです。
出すのももらうのも好きです。
私の周りは、手紙好きな人が多く、突然もらう手紙や葉書に文字を追いながらその人を想います。
その人、独特のくせ字を眺めるのも楽しいです。
岩井俊二の映画 Love Letter のように
お元気ですか、
と返事が聞こえないのを知っててもいつも書いてしまう。
お元気ですか。
今年ももうすぐ終わりますね。
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たまに東京に帰りたいよーって、
おセンチメンタルな気持ちになって涙がポロリする時は、
いきなり演奏が始まるように勢いよく
ポコポコポコポコポコポコー!っとお腹のあかちゃんが
蹴ったりパンチしてくる。
はて、お腹の中に3人ぐらいいたっけ?って自然に思わされるぐらい。
励ましてくれてんの?と聞くと、
トントンっとYesのサイン。
こういう時に小さくてもすごいなぁと感心する。
この世のあかちゃんという存在と意志に。
そして深くはあかちゃんを通して
人間が本来持ち合わせてる力みたいなのに
思わぬところで触れてびっくりしたり
感心してりしているのかもしれません。
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猫太郎には、今まで何も教えたことがありません。
トイレも爪とぎの場所も。
陽だまりが気持ちよいことも。
夜は眠ることも。
あかちゃんが産まれたら、猫太郎にも
一緒に育ててもらおうと思っています。
猫のヌイグルミをとてもとても大切にしているので、
きっと人間の赤ちゃんも大切にしてくれるに違いないと思ってます。
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出産準備のため、今は実家に。
ご飯もお風呂も用意されていて、仕事もないので
ひたすら、自分とあかちゃんの日々です。
胎動に集中していると、ぐにょぐにょ動いたりして、
人が居るのがわかって、頭で考えるとお腹の中に
知らない人が住んでるなんて不思議でしょうがないけど
感覚だと、とっても愛おしく自然なことのように感じる。
私が妊娠する半年ほど前に、職場の仲良い人が妊娠していて、
エコー写真とかを見せてもらっては、
まるで骸骨だね!気持ち悪いね!とか、ムンクみたいだね!おもしろいね。
とか2人で笑っていたんだけど
自分のエコー写真は、たとえムンクみたいだとしても、
可愛いムンクに見えてしまうバカバカしさ。
骸骨の写真も、かわいい、とつぶやいてしまう変貌ぶり。
不思議なものです。
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里帰り出産をするために京都に帰省しています。
東京を離れるのは、とても寂しくてしょうがなかったです。
だけど、離れてからそれに呼応するように
胎動をよく感じるようになりました。
たぶんお腹の赤ちゃんが励ましてくれているんだと思います。
東京を離れるのが寂しい要因の一つは、猫太郎と離れること。
私にとって猫太郎は、かわいくて、かわいくて、
ふわふわの動くヌイグルミです。
ふわふわがもう恋しいです。
3ヶ月ほど東京を離れる予定なので
「おぬし私の事を忘れるんじゃ、あるまいな」
と疑惑の目を向けています。
もう5ヶ月ほど前から折をみては、お話ししています。
12月から里帰り出産で、東京を離れるからね。
また戻ってくるからね。
猫太郎と本当は離れたくないんよ。
今度は赤ちゃんを連れて帰ってくるからね。
赤ちゃんの初めての友達は、猫太郎ね。
こんな言葉をかけまくっていたのですが、届いているかな。
届いていればいいな。
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11月中旬から、腰が痛くなってしまい
なるべく動かないように静かにしていたら、
ふと気がついたら急にお腹が大きくなってきたような気がします。
あんなに痛かった腰の痛みは、抱き枕を使うようになったら
すっかりいったい何処へ?ってぐらいなくなりました。
ラッキー。
仕事は、1週間前に終了し産休に入りました。
無事に終えられて心から安堵。ほっ。
職場の人にかわいい笑顔で、
もうすぐですね、楽しみですね!と言われて、
あっ、そうか、赤ちゃんにやっと会えるのか、
と思ったらじーんとしました。
そうだった、忘れてた。
私は、今の状況が永遠に続くのかと感覚的に思ってしまうクセがある。
そうだった、産むんだった。
それが赤ちゃんに会えることだった。
もうすぐ触れることができるんだった。
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