人生には常に陰と陽、つまり光と影がある。世界が明るく、光に満ちて見える時、陰の部分がなくなったわけではなく、隠れて見えないだけである。逆もまた同じ。全てが暗く、澱んで見える時でも、光は常に存在している。
光とは何か。嬉しさ、やさしさ、思いやり、受容、笑顔、喜び、強い心など。暗さとは何か。悲しみ、悔しさ、妬み、エゴ、欲、怒り、傷つきやすい弱い心など。人はこれらの二つの感情の間をいつも行ったり来たりしている。
明るく快活に生きている中で、突如現れる怒りや悲しみ。それらはどうして生まれるのだろうか。どうして私たちは、いつも笑顔でいられないのか。
例えば人は人に暴力を振るう。体で、言葉で。時には何もせず、心を開かないことが暴力になることもある。問題に向き合わず、避けて通ろうとする。酒に、薬に、ギャンブルに。あるいは仕事に、浮気に。女性の多くは問題の原因は自分自身にあると思い込み、鬱になる。
人はなぜ、こういった行動を取るのだろうか。そういう方法でしか傷ついた自分自身の心を癒せないと思うからだろう。しかし、残念ながらこれらの方法は問題を助長させるばかりで、解決にはならない。
大切なのは、自分の心が本当に求めていることは何かを知ることだろう。本物のやすらぎか、一時的な癒しか。自分だけ気が楽になれば良いのか、それとも相手や家族と共に幸せになりたいか。
そして、誰も相手を変えることはできないから、自分自身の感情に責任を持つことだ。自分が確固たる態度を取ることで、少なくとも相手に影響を与えることができる。自分が受け入れられないことには自信を持って「No」と言うことも、時には絶対必要なのだ。
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