青森県三八上北地方訪問記その7
3月
27日
①氏名 漆戸 亨(うるしど とおる)
②住所 五戸町倉石又重
③経営面積 りんご:5.3ha 水稲:0.2ha
品種構成:サンふじ7割 王林2割半 紅玉0.5割 ↑図 研修風景
④主な役職 青森県農業経営士
あおもり土づくりの匠(平成25年認定)
⑤その他 青森県特別栽培農産物認証(平成13年より)
エコファーマー(平成17年より)
(2)土作りについて
①土壌診断を実施し、圃場の状況を把握
→講師は黒石の農業大学校卒業後就農後し、実家の土壌調査を行いました。すると、地下30cm下は固い岩盤であることがわかったので、苗木の植樹前にトラクターで耕した後に植樹した。尚、既存の樹木には極力根を避けて耕したそうです。
②草生栽培の実施と堆肥の製造・散布により化学肥料を削減
→オーチャードグラスとクローバーの種子を散布して草生栽培を行い、草から出る窒素より窒素成分を極力入れないようにしています。また、堆肥は近くで牛糞を調達し、それを独自で混ぜ合わせて1年以上熟成させたものを散布しています。
③その他
→収穫量は樹木のことを考えて10aあたり120箱に設定しています。
(3)販売・消費者交流の取組
①インターネットを活用した通信販売の実施とホームページによる土づくりの取り組みPR
→漆戸りんご園:http://urushido/akp.jp/
を開設して通信販売を行っていますが、現在は一時停止。そのかわり口コミでのお客は多いです。ちなみに、漆戸りんご園における全売り上げの7割がお客様の直接取引きでそのうちの大半が口コミベース。
②毎年、通信販売の顧客を招待する「漆戸りんご園見学会」の開催
→毎年10月下旬に顧客を呼んで見学会を開催し、昼食会などを催しています。ちなみに参加人数は約400人程度です。
(4)今回の感想
私の目指している農家のひとつの完成形がこれだと思いました。今の私における経営目標のひとつに『新規就農資金補助金終了後5年以内にエコファーマー取得。その後20年以内にどこか1圃場を特別栽培認証取得』がありますが、漆戸りんご園をひとつのモデルとして活用しようと思いました。また私は、消費者交流の取っ掛かりの一つとして現在ホームページやブログを整備・作成をしていますが、口コミの凄さを改めて知る思いになりました。儲かる農業と私の理想郷に違い農業が融合しており、とても参考になった農園地でした。