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盆踊り(塾長日記)

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田舎の盆踊りは3日間に渡って行われます。初日は運営関係者の大人の人たち、議員さん、先生、名主など、よくわからない人たちが次々にやぐらに上がって長い挨拶を始めます。そのため、初日に踊る人たちはそれほど多くはありません。

 2日目はただただ踊るばかりの夜です。太鼓を叩く人も何人も何人も交代していきます。当時はテープではなく歌も生です。太鼓と同様にどこでどのように決まっていたのか、いろいろな人がマイクを受け継いで歌っていきます。3時間も踊るとそれはそれはもう汗だくです。休み休み踊る人もいれば、ずっと何周も何周もやぐらの周りを回り続けるタフな人もいました。


 そして最終日。1年の中で最も楽しみでそれはそれはもう待ち遠しい仮装大会の盆踊りが行われます。しかし、審査員の評価も考慮し、早い時間から踊りに混じる人は少なく、メインは8時〜9時の1時間が勝負です。この時間になるとこれは1年かけて仕込んできたなと思われる優秀作品ばかり。どう見ても素人が作ったとは思えない作品もあります。でも、その格好で長時間踊らなければなりません。途中で足下がぐらつき倒れてしまうロボット、だんだん包帯がほどけていき、近所のおじさんであることがわかってしまうフランケンシュタイン、汗で強面のメイクが取れていき、実は小学校の先生だったドラキュラなど、それもまた愉快なものでした。最終日は踊る参加者の数倍の人々が観客として囲みます。その中で最も価値あるグランプリの栄冠に輝いた者は、1年間語り継がれていきます。

 ・・・とある年。いよいよ参加するチャンスがめぐってきました。当時流行っていたキャラクターにふん装し有志数名で繰り出した時です。持っていたトレードマークのかぼちゃを落としてしまいました。それがコロコロと転がり、道の端にある堀の中に吸い込まれてしまい、多くの民衆の笑いを誘ったことを今でも恥ずかしく思っています。しかも、それもまた未だに語り継がれていることも知っています。


 「盆踊り」は盂蘭盆(うらぼん)の7月13日から16日にかけて、精霊を迎え慰めるために音頭または歌謡に合わせてする踊りのことでしたが、室町末期より民衆娯楽として発達し円舞式と行進式の二種があるそうです。
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