嬉しい雨宿り (塾長日記)
9月
5日
喉を潤すため、目の前のジュースを手に取り、常連客のための椅子に座り、66歳のおばちゃんと話をすることになりました。近隣の話から【恵泉女学園中学】の話題になりました。ちょうど11月3日は「恵泉デー」と呼ばれる大イベントが開催され、約1週間ほど多くの人々でもり上がります。その「恵泉デー」に行かれますかと聞くと、実は毎日学校の中で売店をやっているという話しをうかがいました。【恵泉女学園】では夕方小腹が空く子ども達のため、近隣のお店に商品を持ってきてもらい、学校の中で販売するそうです。このおばちゃんはこの店に嫁いでからずっと33年間も学校に出入りしているそうです。そして、【恵泉】なくしては自分は語れないと言っていました。というのは多くの子ども達に支えてもらったからでした。病気した時は病院まで見舞いに来てくれたり、卒業しても店に顔を出してくれたり、古い生徒では現在の先生も多く含まれるそうです。自分は学校の中にいるときだけいかにも中学生や高校生にタイムスリップするそうです。でも、またこの店に戻ってくるといつものおばちゃんに戻ると。
こんな話しを聞けるとは知らずに入った店に、思わず長居してしまいました。「私は幸せでした。こんなたくさんの子ども達に支えられ、いつも花々を愛する心も教えられ、もう思い残すことはありません。この店も私で終わります。自分とともにこの店も幕を閉じます」と明るく話してくれました。
そして「毎年夏が終わると年頃の生徒が髪の毛の色を変えてきたり、真っ黒に日焼けしたりする年も時々あったけど、今年の子ども達は落ち着いていていい子が多いんですよ」とにこやかでした。
貴重な雨宿りの一日、台風に感謝です。