どてらに掻い巻き布団 (母の目線)
12月
17日
小学校低学年の頃です。
X'mas前の今頃、父方の祖母から大きなダンボールが届きました。
麻紐に縛られた中から祖母お手製の
どてらと掻い巻き布団が出てきました。
その時は何もわかりませんでしたが、
全て手縫いのそれらにどの位時間を費やしてくれたのでしょう。
有り難さを今頃になって感じます。
祖母の家はお手洗いは渡り廊下の奥、
お風呂場にいたっては母屋と別棟でしたから
怖がりの私には、泊まった夜は肝試しをしているようでした。
五十代で未亡人となり、九十三才で亡くなるまで
気丈に一人で家を守っていました。
そのしっかり者の血が僅かでも私にも流れて入る筈です。
寒い日の夜は思い出がよみがえります。
福井
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