昔、テレビドラマで『七人家族』というものが放送されていました。その中の一話です。
あるとき、その家族の息子が、天体望遠鏡を買って欲しいと父親にせがみます。でも父親は頭ごなしに反対したのです。息子やその周りの家族はさかんに父親を説得しますが、父親は断固として反対し、何故そんなに反対するのかの真意がつかめないでいました。そんな父親も息子のひたむきさに押されて、最後には天体望遠鏡を買ってあげることになります。そして、父親がもらした真意はこうでした。
「月にはうさぎが住んでいて、もちつきをしているんだ。というおとぎ話をもっと大人になるまで信じていて欲しかった。望遠鏡で見ると、それが失われてしまうことが残念だけれども、仕方がないだろう。」
子供の頃にサンタクロースを信じる気持ちが、大人になると人を信じる気持ちにつながるという『サンタの住む空間』というお話があります。そういったものの影響か、サンタクロースが実在していて毎年プレゼントを運んできてくれると、6年生になっても信じている子がたくさんいます。ちょっと信じられないかも知れませんが、私の知る限りでは、女の子だと5人に2人くらいの割合でこれを信じているのです。これは、子供のこういう気持ちを大切にしたいと考えている大人がたくさんいることの表れで、とても喜ばしく、また何故か励まされるのです。
お米の偽装が問題になっていますが、事件をおこす人はこういった信じる気持ちを育まずに大人になってしまったのではないでしょうか。明後日は“中秋の名月”です。少しお天気が心配ですが、ちゃんとしたお米で作ったお団子を準備して、日本の伝統を楽しみたいと思います。
カーネル笠井
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