夏祭り (ラッコ横山)
7月
31日
浴衣姿をよく見かけます。
仕事帰りに花火や夏祭り帰りの人たちを見かけると、「やられた〜」というお思いで一杯になります。
それぐらい本当は夏祭りも花火も大好きです。
今でも思い出すと恥かしい思い出があります。
田舎の盆踊りは8月14日〜16日までの3日間行われます。そして最終日16日には恒例の仮装大会です。毎年大勢の有志が志向を凝らし盛り上げます。中には素人とは思えないほど、マニアックな人もいたものです。当時最もポピュラーなキャラクターはドラキュラとフランケンシュタイン、そしてロボットの三大キャラでした。
そしてとりあえず、そんなプロ集団に混じって小さな小僧も修行をさせていただいていたのです。
ある年、友達数人と満を持して参加した時のできごとです。
当時流行っていた漫画、「もーれア太郎」軍団に扮して登場したのです。
占いを道楽にしてるグータラ親父、×五郎に代わって、八百屋の八百×を切り盛りしているのは息子のア太郎。その×五郎が死んで天国に行ってしまい、ア太郎は一人で八百屋を続ける決意をする。ひょんなことから自分を慕うようになった弟分のデコっぱちを店員に、今日も忙しく働いているというストーリーでした。
当然、他に被るキャラの出場者はいない模様で、オリジナリティは十分だったのです。
しかし、事件は間もなくやってきたのです。
盆踊りが始まって30分もたたないうちに、八百屋をイメージして持っていたかぼちゃを、なんと落としてしまったのです。かぼちゃはここぞとばかりゴロゴロと回り続け、しまいにはどぶの中にポチャっと落っこちてしまったのでした。これには集まった大勢の人たちの大爆笑の渦でした。それはもう穴があったら入りたかったほどでした。
それ以来、うわさが消えるまでの間、町中の人たちに、「でこっぱち」と呼ばれた不屈の時代を迎えたのでした。
今年はせめて多摩川の花火大会のおこぼれにでもあずかりたいものです。
ラッコ横山