夏と言えば・・・ (ラッコ横山)
7月
23日
子どもの頃、これほど暑かったものかと振り返ります。
当時、最高の「涼」は何と言っても川遊びです。山間の川では午前中だと水が冷たすぎて入れないほどでした。太陽が南中して午後になってからようやく水温が上がるほどでした。しかし、15分も水に入っていると体が冷え切ってしまうので、川から上がってブルブルと震えている子どもが多かったものです。
山間の川では岩の上から飛び込みが何より楽しい遊びでした。よく海外の映像でみるような高さはありませんが、休む暇もなく何度も何度も違ったポーズで飛び込みを満喫したものです。そしてそれに飽きると夏の一日のメインイベントです。イワナやヤマメ達と向き合う真剣勝負が待っています。川魚はとくに神経質でほんのちょっとの音やものの動きに敏感に反応します。ある意味、子どもにとっての修行のようなものでした。たった一匹でも捕まえた瞬間には山にこだまするほどの絶叫です。だからこそ、捕った獲物を塩焼きにして川原で食べる楽しみは格別でした。
そしてヒグラシの鳴き声がすると夕暮れです。それが合図となって帰り支度をするのでした。
夏の海もいいのですが、山間の川もまたいいものです。
ラッコ横山