渋滞学 (ラッコ横山)
5月
29日
一般的に「渋滞」と聞くとすぐに思い浮かぶのが車の渋滞です。ところが、この「渋滞学」には車の渋滞以外に次のようなものもあるのだそうです。
通勤電車、イベント会場での混雑、レジの長い列、災害時の避難、さらにはバスや電車の遅れ、エレベーターの運行の渋滞、面白いものではアリの行列も混んで来ると速度が低下するそうです。インターネットや携帯の接続でも通信の渋滞があります。また、肉体の体内に流れる血液や神経細胞の渋滞もあるそうです。工場での在庫がたまるのも渋滞、お金が循環しないのも渋滞と、身の回りを見ると多くの「渋滞」が実は起きているのですね。
そう考えると子ども達の成績の停滞もある意味渋滞が原因かも知れません。何かが渋滞の原因になっているのです。その何かを取り払ってあげない限り、どんどん勉強だけさせてもこの渋滞は緩和されません。渋滞の最後尾からイライラして何が渋滞の原因かも分からずただただ車が動くのを待つことはとても辛いことです。
もしかすると、受験生を持つお母さんはこの気持ちに似たところがあるかも知れませんね。
ちなみに、高速道路は一般的に1時間あたり約2000台という数が容量の目安になるそうです。これは約40mの車間距離を空けて時速70kmぐらいで連なって走っている状態が道の容量ギリギリのベストな流れだそうです。ところがこれを越える車が詰まったり、あるいは車間距離を縮めてブレーキを頻繁に踏んだりするとたちまち渋滞が起こってしまいます。
東京の首都高速道路が造られたのが1960年代です。当時は車の保有台数も国全体で44万台足らず、それが現在では4300万台と、約100倍に膨れ上がっています。ですから、そう見込んで造られていない首都高は常に渋滞するのもうなづけます。
「地産地消」のような政策やフランスのように地区ごとに休暇をずらして一気に交通量が増えないような工夫をしない限り、これらの状態は改善できないと、ある雑誌には記してありました。
今日も朝から雨と相互乗り入れのため電車が遅延してました。しかし、午後は電車で移動します。
ラッコ横山