わが家では、バタートーストやケーキが出されるときには、たいてい4匹のスノーレッツの絵柄の入った皿にのせられて出てきます。スノーレッツとは、長野で開催された冬期オリンピックのメインキャラクターです。雪という意味のスノーと、若いフクロウという意味のオウレッツをくっつけて作った名前です。この皿は私の最も気に入っているものですが、これが毎日のように使われているのにはこんないきさつがあるからです。
このキャラクターが新聞に発表されたとき、私はそのネーミングの面白さと4匹のフクロウのイラストがとても気に入り、何とかこのキャラクターの入ったグッズを手に入れたいと考えていましたが、その機会がありませんでした。そして冬期オリンピックが終わってから1年くらいたったある日のことです。
妻「ねえ見て。リサイクルショップでいいお皿を見つけたの。可愛いでしょう。」
それには4匹のフクロウが描かれており、私にはそれがオウレッツのイラストであることがすぐにわかりました。
私「すごい!これはオウレッツだよ。」
妻「オウレッツって何なの。」
私「昨年、長野で開かれたオリンピックのキャラクターだけど、良くこんなものが手に入ったねえ。」
妻「すごく安かったのよ。」
新品5枚組の皿です。こんなものをただ同然で手放す人がいるなんて信じられませんでした。そしてこれがわが家に回ってきたことに運命的なものさえ感じてしまいました。ですから、私としては大切にしまっておきたいくらいのものなのですが、妻はこれを手軽に使う目的で買って来たものであるために毎日のように使われているのです。もうすでに3枚が割れて、残りは2枚になってしまいました。このように使われるのも、わが家に来たのと同様に、きっとこの皿の運命なのかも知れないと思い、そのままにしているのです。
毎日この皿に出会う都度に「まだがんばっているな。」という気持ちがわいてきます。まるで運命共同体の同伴者みたいな存在に考えて楽しんでいるのです。もしこの皿がすべて割れてしまったとき、また新たな運命的な物との出会いがあるのでしょうか。
カーネル笠井
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