赤い夕陽と赤い月 (カーネル笠井)
3月
11日
戦時中、父は満州の旅順工科大学に勤めていたので、そのときに見た中国の大地に沈む大きな赤い夕陽の話を良くしてくれました。ふだんの4〜5倍もの大きさに見えるのだそうです。そのころから中国では黄砂が発生していたのだろうか、などと思いをめぐらせながらしばらく見とれていました。
昨日は午後8時すぎには、こんどは西の空低くにまだ三日月まで満ちていないとても細い月が見られました。これも赤くてとても大きく見え、こんな月を見るのは初めてです。数年前、やはり黄砂のときに東の空から出てくる真っ赤な満月を見たことがあります。そのときにはこれから何か悪いことが始まりそうな不気味な感じがしたものですが、西の空に見えた細くて赤い月は何かが終わっていくようなわびしさを感じさせるものでした。東京大空襲の日として朝からそんな話題が頭の中に入っていたからかも知れません。それにしてもこんなにも感じ方がちがうのは、単にそのときの気分がちがっていただけなのでしょうか。
今日は三日月が見られるはずです。昨日と気象条件が同じとすると、西の空低くに沈み始める午後8時半過ぎには、赤くて大きな見事な三日月が見えるはずです。今日はこれをはじめから期待する気分で見てみたいものです。どんな感じがするのかが楽しみです。
カーネル笠井
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