黄 砂 (ラッコ横山)
3月
5日
この原因は中国内陸部のゴビ砂漠、タクラマカン砂漠、黄土高原から偏西風に乗って砂塵が主に東へ飛来する気象現象によるものです。その飛来地域は中国(主に東部)、モンゴル、韓国、日本に及び、年間で2〜3億tの飛来があるとされています。これは10tトラック約3000台分程度にもなります。
人体への影響も心配されますが、遮光現象などによって農作物の生育にも被害を及ぼすことがあるそうです。
日本国内では大気が霞む程度の被害にとどまっていますが、「環境汚染」では心配なこともあります。黄砂が大気中の汚染物質を吸着すれば、ぜんそくや花粉症の悪化など、健康面に悪影響を及ぼすそうです。この時期になってもまた、子ども達の間でインフルエンザや喉の風邪が流行っているようです。とにかくまめにうがい・手洗い・顔洗いを推奨しましょう。
さて、中国では砂漠化による拡大も懸念され、新たに植物を植える指導も行われているそうですが、果たして成果はいつごろになるでしょうか。
また、台湾では近年来で最大級の砂塵暴(黄砂による砂嵐)が襲来していると報じらたそうです。
黄砂の襲来前後は、台湾島の大気中に含まれるダイオキシン濃度が35%上昇するとの研究結果も出ており、農作物への被害も懸念されているようです。心疾患患者、呼吸器系疾患の患者に対し屋外での運動控え、マスクを着用して外出するように呼びかけているそうです。
春がもたらすものは全てがよいことばかりではないようです。しかし、これも自然の力です。逆らわず、対処法を心得ておきましょう。
ラッコ横山