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陸上自衛隊富士学校 開校記念行事

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74式 やはり美しい 74式 やはり美しい AH-64D 急襲して制空権を... AH-64D 急襲して制空権を確保する攻撃ヘリ 203㎜榴弾砲 すげぇー 203㎜榴弾砲 すげぇー 歴代の陸自戦車 歴代の陸自戦車 91式戦車橋 でかい 91式戦車橋 でかい 90式の旋回 90式の旋回 居並ぶ10式 居並ぶ10式
今月の女房孝行は「陸上自衛隊 富士学校 開校60周年記念行事」で御殿場の富士駐屯地に併設する富士学校へ行ってきた。

このイベントは毎年行われている行事で60周年だから特別、という訳ではない。近年の自衛隊演習見学ブーム&ガルパンのお蔭で人出は1万人が見込まれていた。昨秋の入間航空祭が32万人だから1万人なんて少ない、と思ったら大間違い。このイベントは富士学校の演習場での「訓練展示」がメインだが、見学場所は演習場の約半周に限られているので「人波」「見易さ」と言う点では32万人の入間よりも、遥かに条件が厳しい。

また、御殿場ICから富士学校までは一本道なので、どんだけ渋滞するか判らん、という事もあり、H交通社のバスツアーで参加する事にした。女房は「あんた、こういうバスツアーに参加できるの?」なんぞと、人の事を社会不適合者の様に言う。

朝6:30集合で自宅前からバスに乗れば「本日はH社だけで30台、他社含めて4000人以上がツアー参加されてます」なんて話。ん~、やはりブームだ。

その為、バスが着く駐車場は富士学校から「徒歩15分」の空き地、との事。このバスツアー、昼食弁当付きで大人1名6500円なのだが、帰りにはお定まりの「お土産屋」による行程となっていた...が、お土産屋が30台もバス来られてもアウト、という事で急遽「車内販売」に切り替えると言う、結構笑える。

さて、御殿場ICまでは順調に来たバスも、予想通りそこからはノロノロと山を登る。雲が厚いが、昨日まで連日降っていた雨は心配なさそうだ。

結局、指定駐車場に着いたのはAM9時30分位。開門が8時30分だから、まぁ、こんなもんか。この指定駐車場、富士山登山口の「富士宮神社」の更に奥、道の駅「須走」の更に更に奥のサッカーグラウンドみたいなところ。そこから富士学校へ下る訳だが、途中の車道に見学者がはみ出さないように場所場所に自衛官が立って誘導をしている。結果、速足で直線的に進めば15分程度の道を45分かけて移動するはめになった。まぁ、これも自衛隊の「避難誘導訓練」に参加していると思って迂回路をノロノロと進む。

さて、ようやっと富士学校の正門にたどり着くが、空は相変わらずの曇天で正面に見えるはずの富士山は影も無し。これも仕方ない。

正門入って直ぐに案内所が有り、行事の進行表などを配っているが、聞けば「戦車体験試乗」の整理券は既に配布を終えた、との事。

教訓:バスツアーで参加すると戦車体験試乗の整理券配布に間に合わない。

仮設テントの売店や歴代の戦闘車両展示などを冷かしながらメインの演習場へ向かう。やはり人出は多く、既にトイレは大行列になっている。

演習場に着けば、やはりこちらも既に土手には二重三重の人だかり。まずは弁当を落ち着いて食えるところを探し、撮影スポットを探る。

演習場では記念式典が進行していて来賓挨拶の最中。地元選出や所謂タカ派の議員連の偉いさんが皆さん「集団的自衛権」を連呼しとる。

何とか見渡せる場所を確保し、この日の為にamazonで仕入れた3ポッドチェア540円に腰を下ろして撮影体制に入る。目の前には10式、90式、74式の歴代陸上自衛隊戦車が居並ぶ。なかなか壮観。

長い長い訓示や紹介や挨拶の後には富士学校音楽隊による行進演奏。その調べに乗って整列していた隊員が各車両に乗り込み、部隊編成ごとに退場していく。

これも中々見応えが有って、74式のディーゼル排気の白さとか、91式戦車橋のデカさを誇るかのような動き、そして圧倒的速度で退場する10式戦車の高速起動などなど楽しませてくれる。

最後に指揮車が退場し、演習場から全隊員全車両が居なくなると音楽隊の独壇場。実は、次のメインイベント「戦闘展示」の準備の時間稼ぎなのだが、「サンダーバードのテーマ」とか「踊るポンポコリン」なんかを演奏している。まぁ、救援派遣を売りにする自衛隊として「国際救助隊」に被らせるのは許す。「さくら家」は静岡県なので、地元の県民歌?という事で許す。だが、その後の「FIFA WorldCup ブラジル大会」にちなんだサンバは、戴けない。軍装の指揮者がサンバでケツ振っても困っちゃうだけだ。

さて、そうこうしている内に、正面左手には「敵軍」に想定された74式が塹壕の中に陣取る。(私の愛する74式も旧式となれば敵役。むむむ悲しいが仕方ない。)

音楽隊が退場すると校舎建物方面からAH-64Dが急襲。そこから「戦闘展示」がスタート。まず最初の山場は203mm榴弾砲の設営から発射準備。運動会の種目みたいに大勢の隊員が縄を引いて設営をする。こういう準備光景は総火演では見れない。

その203mm榴弾砲は「自走式」の2台と併せて5門が設置され、空砲であるが一斉射撃を見せてくれる。これが、凄まじい。撮影場所から200m以上離れているが射出と同時に空気で体が押される。そして轟音。生涯で一番の「大きな音」を体験した。203mm榴弾砲の射出音で、この凄まじさならば「大和」の43サンチ主砲たるや、どんな音なんだ。一度は聞いてみたかった。

90式での波状攻撃、10式の高速軌道と小周りによる陣形展開、負傷兵の救出、歩兵隊の突撃による敵陣制圧などなど楽しませてもらって「訓練展示」は終了。総火演に比べれば小規模だが無料で見せてくれるのだからありがたい。(総火演も無料だが抽選に当たらないとね)

バスの集合時間14:45までは、まだ暫くあるので「装輪装甲車体験試乗」の様子を見に行くが長蛇の列でムリムリ。

教訓:「戦闘展示」を観終わってから「体験試乗」に並んでも乗れるか不明。

陸上自衛隊のシンボル像である「3人像:進んで難局に当たる」が出迎えてくれる「資料館」で日本国軍からの歴史や展示を見て、10式のC4Iのブリーフィングを受け、軍装の実物を眺めてトイレに行く。

教訓:富士学校では資料館のトイレが一番列が少ない。

屋外展示で「シャーマン戦車」なぞを見て(触って)、まだ時間が余る。帰りはスムーズに歩けて「富士宮神社」に参拝し、道の駅で足湯につかりバスにて帰宅。

予想通り「大和トンネル」まで秦野中井から渋滞だったが圏央道開通の恩恵からか、東名川崎、用賀、池尻は渋滞なしで通過できた。

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