『プラハ国立美術館』でミュシャの大作『スラブ叙事詩』に柄にもなく感動した後は、プラハの街のユダヤ人街に向かう。 日本の観光本などで軽く触れられているユダヤ人街は、欧米人にとっては『プラハ城』に並ぶマスト観光名所。カトリックの遺跡が多く残るプラハの街は、敬虔な欧米クリスチャンにとっては宗教的原体験に触れられる魅力的な街。日本人にとっての京都に近い。日本人、京都に行って、歩ける範囲に奈良があれば行くでしょ、ってところがユダヤ人街なのだ。つまり、エライ混んでいる。シナゴーグとかユダヤ人墓地なんかがある程度の場所なのだが、道の半分を露店が埋め尽くし人が溢れている。 歴史的、宗教的背景のない私にしてみれば「何が楽しいんだ、ここ」である。そもそも父の子はユダヤ人ではなく母の子はユダヤ人であり、父がユダヤ人でなくても母がユダヤ人でなくてもその子はユダヤ人である、とか、さーっぱり判らん。 すぐ近くにはカフカの生家がある。