『ホテル ゲッレールト』から目の前の橋を渡ると、直ぐ右手は『中央市場』。 元は、中央郵便局だか、造幣局だった建物。ここの二階でお目当てのトカイワインを飲むのだ。 トカイワインは「原液」のエッセンシャルという奴は薬みたいなもんで、普通に飲む物ではないらしい、実際売ってないし。 そのエッセンシャルを白ワインで薄めた「アスー」が一般的なのだが、一定の白ワインにトカイエッセンシャルを何杯入れたかによって3プット~6プットまで売られている。勿論、数が多い方が高い。 で、折角だから6プットのトカイアスーを飲んでみる。10dl(デシリットルね)で1600HFt、日本円で約800円。ビールが500mlで80円の国だからべら棒に高い。ま、世界遺産ですから。 飲んでみれば杏露酒のような味。とにかく甘い。6プットのアスーでこれならエッセンシャルはシロップだね。薬なわけだ。 本当は、このワインとガッツリ系のソーセージを食べたかったのだが、近くの店では、ソーセージ単品ではなくサンドイッチ(いわゆるバーガー)でないと売れないと言う。実は、後から考えればサンドイッチを進められただけだったのだが、そこまで重い物は食えんと諦めてしまった。語学力をもっと鍛えないと大損する。 ブダペストの中央市場は1階が「濃い目」の食品店。2階が飲食と革製品地元名産品のお土産店という構成。そして地下は1階の品物が、はるかに安く売っているスーパーという構成だ。明らかに観光客目当ての「マーケット」なのだが、ここまできっちりと割り切られると、それはそれで楽しめる施設と言える。 女房は名産のパプリカ粉を、ご近所へのお土産に買うという。ネット情報では、「ブダペストの中央市場は表通り側の入り口近くの店は高く、奥の店は安い」という情報を盲信し一番奥の店を覗けば、確かに隣、そのまた隣の店より50Hft=10円安い。まとめ買いを言うと、在庫が無いという。ねばったら、隣の店から貰ってきた。それでも、まだ足りないので、仕方なく10円高い店で残りを買う。 『中央市場』の正面は、勝手知ったるヴァーツィ通りの入り口。ホテルまでブラブラ歩いて帰る。昨晩より時間が早かったので、通りは大勢の人出で賑わっていた。