『三位一体広場』を下りてペスト地区まで戻れば、すっかり昼下がり。本日の昼食は『グンデル』である。 ここは、ブダペストNo.1との呼び声が高い高級レストランだ。お目当ては2つ。ハンガリーに来たら喰わずばなるまい!のフォアグラ。もう一つは、この店の名を冠したデザート『グンデル・パラチンタ』である。 まぁ、最近のトリアドやネットの書き込みでは「グンデルも、すっかり俗化して昔の面影無し」とか「あんな物、グンデル・パラチンタじゃない」とか酷評されているので、余り敷居をあげる事無く、「まぁ、折角ブダペストに来たんだから。」位にかーるくランチを取る事にする。 英雄広場の裏手に広がる公園の一角にある店構えは、郊外の一軒家レストランという感じだが、流石に品のいい外観。一方で、隣が動物園の入り口ってのは、有名店のロケーションとしては意外だった。 中に入ると思いのほか小さめのホール。奥が一段上がった造り。そちらのテーブルに腰を下ろす。 手際の良いサーブで如何にも高そうな食器で出されるのは「アスパラのスープ」(ヨーロッパの春の代表的な味覚だね)、前菜は、中々美味。おお、結構いけるじゃん。 メインは、お待ちかねのフォアグラ。ソテーされた中ぶりのフォアグラが2つ。生臭さも無く、パサつきもせず、これも美味しい。まぁ、本当のねっとり感、という感じでもないが、元々美味しいフォアグラを食したのは「ラ・ロシェル」以来だから、私の舌も良く判っちゃいない。 デザートの『グンデル・パラチンタ』は、チョコレートクレープのオレンジ風味って感じ。まぁ、これは、何と言うか、そうですねー、竹下通りでも...。まぁ、酒好きの左党の意見です。