ブダペストの宿は鎖橋の袂の『ソフィテル』に取ったので、翌朝は部屋の窓から美しい王宮の朝焼けが見れた。誘われて朝まだ来の鎖橋の撮影にでる。朝は、残念ながら妙齢の女性は居ない。 『鎖橋』(英名:Chain Bridge)は、正確にはセーチェニ橋と言う。ハンガリーの国務大臣の伯爵で、国の英雄の一人の名前だ。父親が危篤の際にドナウが渡れず死に目に会えなかった事から掛けた橋と言われる。それが鎖橋と言われるようになったのは、橋を装飾するランプが夜になると鎖を繋げたように見えるため。実際の橋の構造には鎖は使われていない。 昼間は幹線道路の一つなので慢性渋滞だが、朝6時台には殆ど車も走っていない。ゆっくりとドナウ対岸のブダ地区まで橋を渡る。 久しぶりのヨーロッパだが、この橋から眺めるドナウ川河畔は流石に世界遺産に登録されているだけあって美しく「全てが絵になる」。橋自体は開かない勝鬨橋みたいなもんで夜はライトアップで美しいが、昼間は普通の構造物...の筈なのだが、とにかく各アングルが皆絵になるから不思議だ。 ブダ地区側に橋を渡ると円形の花壇に突き当たる。独立を記念しての自由と平和のシンボルの花壇らしい。道は『王宮の丘トンネル』に続き、左手には王宮の丘に登るケーブルカーの麓駅がある。 既に朝の運行を始めているトラムは、南北方向共に橋の手前から地下に入り王宮の丘を越える。その先は新市街だ。 橋の袂にはライオンの座像が置かれ橋を守っていた。ブダ側からペスト側へと橋を戻ればドナウの川沿いに『国会議事堂』、ペスト側の正面には橋の名前にもなっているセーチェニ公の銅像、その奥にフォーシーズンズホテルの美しい建物が橋に被って美しい。 ぼちぼち車が増え始めブダペストの街が動き始めた。私も朝ご飯を食べに行こう。