列島を2週続けて大雪が襲った。特に関東・甲信越の山沿いでは記録的な大雪となり、未だに交通が分断され孤立集落が解消されていない。
その脅威を表すかのように「凍死・圧死」と言う通常では考えられない死者が全国で出てしまっている。つまり、国民の安全が脅かされているのだ。雪に弱い首都圏とかいう段階ではない。
その中、信じられない報道に接した。
秩父市の自衛隊派遣要請、県が拒否―――毎日新聞他(2/17)
秩父市が県に対し自衛隊の災害派遣要請を行ったが、再三にわたり県担当者は、この申請を拒否した、と言うのだ。
理由は「自衛隊災害派遣の要件を構成できていなかったから」。
この職員も大馬鹿だが、このような対応を職員が取る背景には、組織体そのものの無能さが必ずある。そして、組織の無能さは長である人物の責に負うところが大きい。政治、行政の世界であれば、なおさらだ。
そう、埼玉県の首長である上田清司知事、あなたの責任だ。
どこの世界に、自分の家族が雪に押しつぶされそうになっている時に「構成要件を満たしていない」などという者が居るのだ。全ての価値基準を県民の生活に置く行政であれば、考えられない所業ではないか。構成要件を満たしていなければ、それでも災害派遣をしてくれるように自衛隊に交渉するのが県担当職員の責務ではないのか。
何を言っても、全く判っては居るまい。
今回の事件(そう県民からすれば事件だ)は、行政責任者の資質、いーや、人間性全てに対して県民から不信任を突き付けて然るべき事件だ。
議会は即刻知事に対し不信任案の提出⇒辞職勧告すべきだ。汚職や不正だと騒ぎ立てるが、今回の事件は政争の具とするような話ではない。
その行政区域に暮らし、納税している身からすれば、このような首長に権限を持たしている事は生死の問題である。危機管理能力どころか、誰を、何を守るべきかを認識できない首長なのだから。
この大馬鹿者が。とっとと辞職しろ。私は憤怒している。
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