殿、ご乱心?
1月
16日
まさか、の細川護煕氏の出馬だ。もっとも世間的には小泉連合なぞとも言われている。自民党幹部は危機感を持ってネガティブキャンペーンの材料を探し、まずは「殿ご乱心」なんぞと揶揄している。
そう「殿」の出馬なのだ。
日本新党による連合政権と言う日本政治史上最も脆弱な小規模パーティの寄せ集めが首班指名を勝ち取る、という憲政史上の一大事が起きた時の神輿である。
国会対策どころか委員会運営も厳しい脆弱基盤での政権運営にも拘らず内閣支持率は高止まり、真夜中に行われるプロンプターでの記者会見も(普通に考えれば)非常識と言われるどころか、行動力、すぐやる力の表れなどと好意的に取られていた不思議な内閣。
当時から強く思っていたことがある。
「やはり、日本人はお上の言う事に従って暮らしたい民族なのだ」
殿のおっしゃることなら、そのようにした上で、どう良くしていく、という思考回路である。決して「殿のお考えに諫言すべし」では無い。
諫言した時には切腹・御家おとりつぶし・一家離散を覚悟なのである。壮絶なトレードオフだ。
その殿が都知事選に出馬した。
佐川急便闇献金事件での引責辞任の影、被災地復興の趣旨として口走った「五輪返上」などなど自民党中心に、今後行われるであろう誹謗中傷揶揄暗喩の数々。猪瀬さんみたいに「アマチュアだった」という事はないだろうが、殿としてどのような立ち振る舞いをするかに大注目である。
もっとも、私の予測では都知事になっても任期4年を勤め上げることなく、また途中で自ら降りると思うが。
殿は自由人なのでもある。
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