さいたまクリテリウム
10月
27日
ツールドフランスの運営母体を誘致して日本で最初の「ツールドフランス」を冠した自転車競技となった。大相撲の地方巡業場所みたいな感じだが、それでも日本でマイヨジョーヌのフルーム始めルイ・コスタ、サガンが見られるとあれば元自転車乗りとしては当然観戦に行く事となる。(徒歩5分だし)
来場総数20万人(主催者発表)、企業・個人からの協賛金1億5千万(赤字だが目標は達成)、心配された台風による中止も無くイベントとしては、まずますの盛り上がりとなった。(日本での自転車ロードレース史上最大の動員だろうね、たぶん)
だが、しかし、文句がある。あったまきた。
何がと言うと、主催者のさいたま市の大会運営だ。具体的には、観戦に際する道路の規制だ。
会場となったさいたま新都心は、旧国鉄大宮操車場跡地を再開発したエリアだけに、ペディストリアンデッキ始め、歩行通路と車道を原則分離した立体的な街づくりとなっている。
これは、平面的な街路で観戦するのに比べ、数多くの立体交差を観戦ポイントにすることが出来、結果として雛壇のように十重二十重となって観戦者が見やすいスタンドのような市街地環境を有しているのだが…。
何と立体交差部分での観戦は多くの場所で規制され不可。しかも、午後まで雨が降っていたにも拘らず、屋根のある側での観戦は不可とし、屋根のない所で濡れそぼって重なり合っての観戦を余儀なくされた。
北与野駅への連絡橋に至っては走行面方向に一面幕を張る徹底ぶり。その隙間から覗き見る市民、誰が誰の為にやっている税金投入イベントだ。
さいたま市のお偉いさんたちは、会場正面の貴賓席にふんぞり返っている間、雨に濡れながら狭い(本当は広い)歩道の一部に追いやられて選手を応援している市民が目に入らないか。
こんな観戦規制エリアを設計した大ばか者、一度会ってみたいものだ。