第108回 美術鑑賞同好会
ジョルジョ・デ・キリコ展
残暑厳しい9月19日(木)、夏を元気に過ごした会員8名が神戸市立博物館に集まりました。ジョルジョ・デ・キリコは、イタリア人の両親のもとギリシャで生を受けました。1910年頃から、簡潔明瞭な構成で広場や室内を描きながらも、歪んだ遠近法、一見すると脈絡のないモティーフの配置、幻想的な雰囲気によって、日常の奥に潜む非日常を表した絵画を描き始めます。後に「形而上(けいじじょう)絵画」と名付けた1910年代の作品は、サルバドール・ダリやルネ・マグリットといったシュルレアリスムの画家をはじめ、数多くの芸術家に衝撃を与えました。
初期の自画像を中心とした具象画から幻想的な絵画まで本当に見ごたえのある展覧会でした。展覧会を鑑賞した後は、創業100年を刻む老舗「伊藤グリル」での食事です。名物の「ビーフシチュウ」は、さすがに柔らかくコクがあり素晴らしかったです。
久しぶりの同好会で会話も弾み、楽しい時間を過ごしました。