いのちの教育~助産師enuの生や性のひとりごと~sec.3
9月
1日
先日の助産師外来の担当の日。もうすこしで今日の診療も終わり・・・という時に、外来チーフが一冊の親子手帳の【出産の状態】のページを開いて見せにきました。
私。『え?なんだろう?』と覗き込むと、そこの分娩取扱者、助産師のところに私の名前が!!
『今日、予防接種で来られて、出産の状況みたらenuさんの名前があったから~!びっくりじゃない?!』と、にこにこチーフ。
はい。びっくりしました。12年前。それは、当院ではなく、当時私が所属していた他の病院で私が出産にかかわった方の母子手帳。
当時の私の手書きの字がそこにはありました。その字を見て、その時代に私がどのような思いで出産に立ち会っていたか、なにか走馬灯?の様に蘇り、初心にもどり胸が熱くなりました。
私の記録をみて声かけてくれたチーフの気持ちもうれしい。
その後、その母子手帳の持ち主の12年前赤ちゃんだった娘さんとそのお母さんにご挨拶に行きました。
そこには成長された娘さん、傍にお母さんが。
お母さんも、十数年前の出産のときの私のかけた言葉を覚えていて下さっていました。『こんなことってあるんですね!』と、思いがけない再開に感激し私、感涙。
お母さんも当時を思い出し成長した我が子に涙。
そんな二人の様子を娘さんはどのように感じたのでしょうか。(笑)
長い時間を経て、再び私の前にある母子手帳と再会。こんな未来がまっているなんて、当時の私は微塵にも思っていないでしょう。
~12年前にその母子手帳に記入していた私へ~
『10数年後、びっくりするようなうれしいことがあるよ。だから、今、関わらせてもらう出会いを大切に大事にね』
この文章を書きながら、また私が涙していることは言うまでもありません。