「心は孤独な狩人」という本のことを知ったのは、もうずっと前のこと。22歳くらいのとき。
好きな短編マンガの中に登場したので気になって読みたくなった。
当時、図書館で探してみたのだけど見つからないので、同じ著者の別な本を読んだら、
とても好きだったので、同じ著者の本は、読める物は全部読んだ。
だけど「心は孤独な狩人」はどうしても手に入らなかった。
古い本で絶版になっていたので、注文しても手に入らなかった。
いつか古本屋で出会うだろうか、と思って10何年も過ぎた。
それが一昨年の夏、村上春樹が新訳を出したのだ。
村上春樹はそんなに好きじゃないとか言えない。
内心めちゃくちゃ感謝しながら購入した。
でも、あの時マッカラーズが好きだった私、あれからずっと読んでないけど、
今読んでも好きだろうか?と不安もあった。私はもう若者じゃない。
読んでみると、杞憂だった。やっぱり好きだった。
どうしてこの人の本が好きなのか、自分で全然わからない。
でもこの、繊細さ、虚しさがすごく好きなんだ…
他にも一つ、ずっと読んでみたいけど手に入らない本がある。「狼と駈ける女たち」。
こんなことがあると、いつか読めるのではないかなと思える。
「狼と駈ける女たち」も翻訳ものだ。
翻訳ものはすぐに手に入らなくなる。
どうしても、翻訳契約を更新してまで版を重ねるほどは売れないのだろう。
おかげで本は、わりと急いで買ってしまうようになった。
数年前、「アラバマ物語」が絶版になっていることに気が付いて、あわててきれいな中古本を買った。
せめて手に入るうちにと。
「アラバマ物語」もとても好きだ。30過ぎて読んだけど、10代の時に読みたかった、と思った。
映画は見てない。これからも見るつもりはない。
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