「海辺のカフカ」の中で、芸術についてのこんな感じの説明があったと思う。(うろおぼえ)
芸術家とは冗長なプロセスを省いて答えを取り出すことができるひとのことだ、というような。
つまりアレコレ考えられて作られたものではないのに時代を鋭く切り込んでいたり、
知らないはずなのに真理を突いていたりする、、というようなこと。
若い時に読んだ時は、妙に反感を覚えた。いい加減な感じがする、と思って。
でも心にひっかかるものを感じて、たびたび思い出す。
そうかもしれないって思ったりする。
「考えるより感じろ」みたいなこと。
それはまぐれとか、勘の良さ、みたいなものであって、
それができるのが芸術だ、というようなことではないかな…と今は思う。
想像の海で自由に泳ぐように絵を描きたい。
大好きなのに私は不器用だ。
もっともっと自由に描きたいのに。
広やかでありたい。
本当は何でも描けるはずだよ。
それにしても「海辺のカフカ」、読んだのは10年以上前だし、
きっと今読んだら全然違ってるのだろうな。
今はあまり読む気がしないけど(印象的だけどしんどいし好きじゃなかったから)
もしかするとそんなセリフないのかもしれない。
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