浪速のJoe
2月
10日
―――1991年、8戦目で世界チャンピオンになった時は、自分のことのように嬉しかった。
その後、横浜アリーナへ辰吉の世界戦(1996年ダニエル・サラゴサ戦)を観に行ったことがある。
・・・負けた。
劣勢の中、辰吉の強がりのパフォーマンスと、熱烈な客らの応援による太鼓の音にうんざりした。
それから辰吉のことは気にしなくなった。そして今になってこの記事。驚くことに、まだ現役のプロボクサーだった!とうに引退していると思っていた。
この記事で彼が口にした言葉がこれまた驚く。
=もう一度、世界王者になる ?なりたい?やない、?なる?や=
プロボクサーの「定年退職」まであと半年を切った。
網膜はく離の問題も抱えているが、辰吉がリングに上がる姿をもう一度
見てみたいと思った。高齢で世界チャンピオンに返り咲いたボクサー、ジョージ・フォアマンの言葉を思い出した。
『人は誰でも老いるわけでしょ。だからといって何かを恥じたり、諦めたりする必要はまったくない。いつも、いつもベストをつくす』辰吉に勇気をもらった。
辰吉よ、グッドラック!