ホームメイドカレー・タイム 東京駅
日本で一番客数の多いカレーショップは、何処か?デリー?自由軒?インディアン?エチオピア???
こういう問いには、回答のコツがあって、それは有名店ではない、と言う法則。高級レストランより市場の大衆食堂の方が客数は多いのだ。そこに目をつけて、「飲食小売の基本の基本は人通り」を証明して見せたのがJRの「エキュート」に代表される駅中店舗。でも、そんな大層なWBSみたいなマーケティング論を聞くまでもなく、昔から駅のホームの立ち食いは朝から人だかりが絶えなかったのだ。
このカレーショップはJR東日本フードビジネスという会社が経営する駅カレーの代表的店舗。看板に「ホームメイドカレー」と大書してあり、客引きの幟にも「ホームメイドカレー」の字が躍り、更に一見してJR系列なので「ホームメイド」=「駅のホームで作る」の掛け言葉かと勝手に連想して、この店の名前を「ホームメイドカレー」と思っている人が多いが、実は正式な店名は「タイム」と言う。ホームメイドは修飾語なのだ。(ちょっと薀蓄)
名だたる主要駅には必ずあるが、東京駅の店舗も、いつも繁盛していて「日本一客が多い」可能性大。カウンターのみ25席くらいのL字型店舗で入口に券売機が2台。(ちなみに客の動線から南側の入り口は、いつも行列だが北側は10mしか離れていないのにガラガラ)
この券売機のメニューは、文字の羅列で、しかもカテゴリー感が無くて買いづらい。探す手間と時間で行列が伸びる。この辺改善しないあたりが殿様JR。
その分、と言うか、食券買って席に着くとオーダーが出てくるのは非常に速い。平日の昼時「黒カレーハンバーグ」¥1030は、オーダー後5秒で出てきた。
辛味オイルなる、見た目ラー油のような香辛料がかけ放題だが、結構かけても辛くならない。ハンバーグは、粗挽きにしており、その分で肉の質をうまくごまかせている感じ。仕事途中の昼食と割り切るカレーだが、いつも本当に繁盛している。
営業時間が平日は7:00-22:00の15時間営業。若干アイドルが入るとして平均の客回転時間を30分とすると1日あたり30回転することになる。
席数25席の店だから1日750客。客単価が1000円(場所柄、この値段が取れる)なら日銭で75万円。365日無休で年商は2億7千3百万円の売上。年間で27万3千人の客を捌くって事は、御徒町の「デリー」客席12席ならば、実に毎日62回転させて、かつ365日無休でないと追いつかない。
流石、駅中。恐るべし。

八百屋のロンゲ